内科の病気

血糖だけでなく心筋梗塞・心不全まで見据えて管理します

健診で「血糖値が高いですね」「HbA1cが高いですね」と言われたことはありませんか。
糖尿病はよく知られた病気ですが、実際には「少し高いだけならまだ大丈夫」「症状がないから様子を見てもよいのでは」と考えてしまう方も少なくありません。

しかし、糖尿病は放置してよい病気ではありません。
糖尿病が続くと、網膜症、腎症、神経障害といった合併症だけでなく、心筋梗塞、脳卒中、慢性腎臓病、心不全のリスクも高くなります。日本糖尿病学会のガイドラインでも、糖尿病治療は単に血糖値を下げるだけでなく、合併症予防と健康寿命の延伸を目指すことが重要とされています。

えぷろんクリニックでは、糖尿病を**「血糖の病気」だけではなく、「将来の心筋梗塞や心不全を防ぐために管理すべき病気」**として重視しています。

糖尿病とは?

糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
糖尿病の診断では、空腹時血糖、随時血糖、75gOGTT 2時間値、HbA1cなどを組み合わせて判断します。日本糖尿病学会の2024年ガイドラインでは、空腹時血糖 126mg/dL以上、75gOGTT 2時間値 200mg/dL以上、随時血糖 200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上が糖尿病型の基準として示されています。また、HbA1cだけを繰り返し測るだけでは確定診断にならず、少なくとも1回は血糖値による確認が必要です。

つまり、「HbA1cが少し高いだけ」と軽く考えるべきではありません。
健診異常が出た時点で、早めに評価し、必要なら介入することが大切です。

糖尿病が怖い理由

糖尿病の本当の怖さは、自覚症状がないまま血管や臓器を傷めていくことです。
血糖が高くても、初期にはほとんど症状が出ないことがあります。そのため受診が遅れやすく、気づいたときにはすでに合併症が進んでいることもあります。

特に循環器内科の立場から重要なのは、糖尿病が動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳卒中の原因になること、さらに心不全のリスクとも深く関係することです。糖尿病性大血管症に関する日本糖尿病学会ガイドラインでも、大血管症予防のために血糖だけでなく、血圧、脂質、喫煙なども含めた包括的管理が重要とされています。

健診で血糖値やHbA1cが高いと言われたら放置しないでください

次のような方は、一度しっかり相談することをおすすめします。

  • 健診で血糖値が高いと言われた方
  • HbA1cが高いと言われた方
  • 体重増加が気になる方
  • のどの渇き、多尿、体重減少がある方
  • 高血圧や脂質異常症もある方
  • 家族に糖尿病の方がいる方
  • すでに糖尿病治療中だが、今の治療で十分か不安な方

糖尿病は、単に「血糖が高い」というだけでなく、他の生活習慣病と重なることでリスクがさらに高くなります。
特に高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙がある方では、心血管イベント予防を見据えた管理が重要です。

糖尿病の目標は、人によって同じではありません

糖尿病の治療では、全員が一律に同じ数値を目指すわけではありません。
日本糖尿病学会の2024年ガイドラインでは、合併症予防のための目標として HbA1c 7.0%未満が基本とされる一方、血糖正常化を目指せる場合にはHbA1c 6.0%未満、低血糖などの理由で強化が難しい場合にはHbA1c 8.0%未満が目標となり得るとされています。

つまり大切なのは、「HbA1cを下げること」そのものではなく、
その方の年齢、合併症、低血糖リスク、生活背景を踏まえて、無理なく、しかし必要十分に管理することです。

最近の糖尿病治療は、血糖だけでなく心臓や腎臓も意識して選ぶ時代です

最近の糖尿病治療は大きく変わってきています。
以前は「どの薬で血糖を下げるか」が中心でしたが、現在は心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病などの合併症をどう防ぐかも重視されるようになっています。

日本糖尿病学会の2024年ガイドラインでも、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬は、動脈硬化性心血管疾患、心不全、慢性腎臓病に対する additional benefits(心・腎保護や死亡リスク低減など)を考慮して選択すべきとされています。

また、日本循環器学会・日本心不全学会の提言でも、SGLT2阻害薬は心不全患者で積極的に使用を検討すべき薬剤と位置づけられています。

つまり、糖尿病治療は「血糖が高いから薬を出す」だけではありません。
心臓や腎臓を守る視点で治療を選ぶことが、今の糖尿病診療では非常に重要です。

はりま姫路総合医療センターでの経験を、糖尿病診療にも生かしています

院長は、はりま姫路総合医療センターで10年以上にわたり心筋梗塞に対するカテーテル治療に携わってきました。
さらに現在も、重症心不全の外来診療を担当しています。

そのような現場で診療していると、糖尿病は決して血糖だけの問題ではなく、心筋梗塞や心不全につながる重要な背景疾患であることを強く実感します。
実際、冠動脈疾患や心不全の患者さんの多くで、糖尿病や耐糖能異常が大きく関わっています。

だからこそ、えぷろんクリニックでは、糖尿病を単なる内科の慢性疾患としてではなく、
“将来の心筋梗塞や心不全を防ぐために、今から管理すべき病気”
として診療しています。

当院の糖尿病診療で大切にしていること

当院では、糖尿病に対して次のことを大切にしています。

  • 健診異常を早い段階で評価すること
  • HbA1cだけでなく、血糖値や全身状態もあわせて判断すること
  • 高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙なども含めて総合的に評価すること
  • 心筋梗塞や心不全のリスクを意識して治療方針を立てること
  • 必要な方には生活習慣改善だけでなく薬物治療を適切に行うこと
  • 血糖だけでなく、将来の合併症予防まで見据えて継続管理すること

糖尿病の治療は、数字だけを追いかけるものではありません。
将来の透析、失明、心筋梗塞、心不全を防ぐための治療です。

こんな方はご相談ください

  • 健診で血糖値やHbA1cが高いと言われた方
  • 糖尿病かもしれないと言われたが、そのままになっている方
  • 糖尿病治療中だが数値が安定しない方
  • 高血圧や脂質異常症もある方
  • 心筋梗塞や狭心症の既往がある方
  • 心不全のリスクも含めてしっかり管理したい方

えぷろんクリニックでは、内科としての糖尿病診療に加えて、循環器内科として心血管イベント予防まで見据えた診療を行っています。

姫路で糖尿病の治療をお考えの方へ

糖尿病は、早く見つけて、早く整えるほど、将来の合併症を防ぎやすくなります。
逆に、症状がないからと受診を先延ばしにすると、心筋梗塞や心不全、腎障害などにつながることがあります。

えぷろんクリニックでは、姫路で内科・循環器内科を診療し、糖尿病についても、単に血糖値を下げるだけでなく、心筋梗塞や心不全まで見据えた管理を重視しています。
健診で血糖値やHbA1cが高いと言われた方、糖尿病が心配な方、今の治療で十分か不安な方は、ぜひご相談ください。

重要なお知らせ

これまで「田中クリニック」として診療を行ってまいりましたが、2025年12月1日より松尾医師が院長として引き継ぎ、名称を「えぷろんクリニック」へ変更いたします。

今後とも地域の皆さまに信頼される医療を提供できるよう努めてまいりますので、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。