APRON CLINIC / CARDIOLOGY

しくみを知る。設定を読む。運動時の変化を考える。

えぷろんクリニック|姫路市医学情報確認:2026年10月16日

ペースメーカーは、単に「脈を一定に保つ機械」ではありません。どの部屋の電気を感じ取り、どこを刺激し、心房と心室をどう連携させ、運動時にどのように心拍数を増やすか。こうした役割を組み合わせて、一人ひとりの心臓の状態を補っています。

この記事では、前半で患者さん向けの基本を整理し、後半でDDD・DDDRなどのモード、加速度センサー、上限レート、AV delay、PVARP、リードレス型、刺激伝導系ペーシングまで詳しく解説します。[1], [2], [3]

いま症状がある方へ

意識が戻らない、失神を繰り返す、強い胸痛が続く、安静でも強く息苦しい場合は、記事を読み進めるより先に119番へ連絡してください。ペースメーカーが入っていても、すべての失神や心臓病を防げるわけではありません。[4], [5]

目次を開く:基本から設定の詳説まで

まず知っておきたい、ペースメーカーの基本

何のために植え込むのでしょうか

心臓には、電気の合図をつくる「洞結節」と、その合図を心房から心室へ伝える経路があります。合図が少なくなる、長く途切れる、心室へうまく伝わらないと、脈が遅くなり、めまい・失神・息切れ・疲れやすさなどにつながることがあります。ペースメーカーは、必要なときに小さな電気刺激を送り、こうした徐脈を補う治療です。血液を機械で直接送り出す人工心臓とは異なります。[1], [2], [4]

主な対象は、症状を伴う洞不全症候群や、一定の条件を満たす高度・完全房室ブロックなどです。脈の数字だけで決まるわけではなく、症状との関係、心電図、内服薬、原因が改善できるかなどを確認します。一方、危険性の高い房室ブロックでは、症状がはっきりしなくても治療が必要な場合があります。[1], [2]

「種類」と「モード」は別のものです

種類は主に機械の構造や植込み方法を表します。通常のペースメーカーは、皮膚の下に置く本体と、心臓まで伸ばすリード線で構成されます。リードレス型は小さな本体を心臓の中に留置する方式です。心不全の一部では、左右の心室の収縮をそろえるCRTという治療も用います。[2], [4], [6]

一方、VVI・DDD・DDDRなどの「モード」は、機械の動き方を示す設定名です。DDDだから常に心房と心室の両方を刺激するわけではありません。自分の心臓が適切に動いたときは、それを感知して刺激を控えます。[3]

運動するとき、脈はどうやって増えるのでしょうか

運動時に洞結節が正常に心拍数を増やせる人では、DDDでも、その心房の拍動に心室が追従して脈を増やせます。ただし、追従できる範囲は設定や心臓の状態によって異なります。[2], [3]

運動しても自分の心拍数が十分に上がらない人には、「レートレスポンス」という機能を利用することがあります。DDDRやVVIRの末尾のRが、この心拍調整機能を示します。代表的なのが、身体の動きを検出する加速度センサーです。ほかに、呼吸に伴う変化や、心臓内の電気的な抵抗の変化を利用する方式もあります。[3], [7], [8], [9]

加速度センサーは、酸素の必要量や「つらさ」を直接測っているわけではありません。そのため、歩行では反応しても、自転車など身体の揺れが少ない運動では、必要な心拍数に届きにくい場合があります。逆に、振動などで意図しない反応が起こることもあり、日常生活に合わせた確認が重要です。[8], [10]

植込み後も、症状を伝えることが大切です

「階段で息切れする」「自転車だけつらい」「運動をやめても動悸が長く続く」といった具体的な情報は、設定を評価する手がかりになります。ただし、息切れの原因は設定だけではありません。心不全、貧血、肺の病気、不整脈などを含めて診察します。自己判断で薬を中止したり、磁石を当てて作動を変えたりしないでください。[2], [5], [11]

定期診察では、電池残量、リードの状態、電気刺激への反応、記録された不整脈などを確認します。遠隔モニタリングを利用していても、緊急時にその場で医療者が対応する仕組みとは限りません。体調が急に悪くなったときは、送信や連絡を待たず適切に受診してください。[5], [12]

姫路市で徐脈・動悸・息切れにお悩みの方へ

えぷろんクリニックでは、内科・循環器内科の立場から、症状の確認、心電図、採血、血圧管理、生活習慣病や心不全の診療を行い、必要に応じて専門医療機関と連携します。植込み手術や機器の設定変更が必要な場合は、植込み施設・専門医療機関と相談して進めます。受診時にはペースメーカー手帳とお薬手帳をお持ちください。[5], [13]

ここからは、しくみと設定の詳しい解説です。

数値は理解のための例であり、推奨設定ではありません。実際の設定項目、動作、調整できる範囲は、メーカー・機種・ソフトウェアによって異なります。

1.ペースメーカーの種類を、4つの軸で整理する

① どこに本体と電極を置くか

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
方式構造主な特徴・注意点
経静脈リード型胸部などの皮下に本体を置き、静脈から心臓へリードを通す心房・心室の組合せや機能の選択肢が多い。ポケット感染、リード断線、静脈閉塞などの評価が必要
リードレス型心臓内に小型の本体を留置する皮下ポケットと長い経静脈リードを使わない。血管合併症、心穿孔、電池消耗後の方針など別の課題がある
心外膜リード型心臓の外側に電極を置く小児、先天性心疾患、心臓手術時、経静脈アクセスが難しい場合などに検討される
一時的ペーシング体外装置と一時的な電極などを使用する経皮・経静脈・術後心外膜など。救急・周術期などの一時的な補助で、恒久植込みと区別する

方式ごとに適する状況が異なり、「新しいほど全員に優れる」という関係ではありません。[2], [4], [6], [14]

② どの部屋を刺激するか

単腔型は心房または心室の一方を、二腔型は心房と心室を扱います。ただし、二腔型は「左右の心室を刺激する」という意味ではありません。左右の心室の収縮を調整するのは両室ペーシングによるCRTです。[2], [3], [6]

③ 心室のどこを刺激するか

従来の右室心筋ペーシングに加え、His束ペーシングや左脚領域ペーシングなど、刺激伝導系を利用する方法があります。DDDという表示だけでは、右室心筋・His束・左脚領域のどこを刺激しているかは分かりません。 モードと刺激部位は別の情報です。[3], [6], [15]

④ 除細動機能があるか

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
機器主な目的除細動ショック
通常のペースメーカー徐脈を補う通常はない
ICD:植込み型除細動器心室頻拍・心室細動などへの治療ある。機種によって徐脈ペーシング機能も異なる
CRT-P両室ペーシングによる再同期療法ない
CRT-D再同期療法とICD機能を組み合わせるある

同じ「心臓に入れる機械」でも目的が違います。通常のペースメーカーが入っているからといって、心室細動をショックで止められるわけではありません。[1], [6]

2.AAI・VVI・DDD・DDDR:モードの文字を読む

NBGコードの基本

モードはNBGコードという共通の表し方を用います。主に最初の3文字、必要に応じて4文字目以降を読みます。[3]

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
文字の位置何を表すか主な記号
1文字目刺激する部位O:なし、A:心房、V:心室、D:両方
2文字目感知する部位O:なし、A:心房、V:心室、D:両方
3文字目感知したときの反応O:なし、I:抑制、T:トリガー、D:両方
4文字目レート調整O:なし、R:レート調整あり
5文字目多部位ペーシングO:なし、A:心房、V:心室、D:両方

Oは数字のゼロではなく、アルファベットのOです。5文字目は多部位ペーシングを表し、除細動機能の表示ではありません。[3]

主なモードの使い分け

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
モード基本的な動き検討される状況・注意点
AAI/AAIR心房を感知・刺激し、自発心房波があれば心房刺激を抑える房室伝導が保たれた洞機能障害など。単純なAAI/AAIRでは心室を刺激できない
VVI/VVIR心室を感知・刺激し、自発心室波があれば刺激を抑える永続性心房細動に伴う徐脈など。心房との同期は原則行わない
VDD心房と心室を感知し、必要時に心室を刺激する洞機能が保たれた房室ブロックなど。心房ペーシングはできない
DDD/DDDR心房と心室の両方を感知・刺激し、必要に応じて房室の順序を保つ洞機能障害や房室ブロックなど。自己の拍動を利用する動作も含む
DDI/DDIR両方を感知・刺激するが、感知した心房拍動を通常のDDDのようには心室へ追従させない心房頻拍時のモードスイッチ先など。心房をペーシングした後の房室順序は別に扱われる
AOO/VOO/DOO対象部位を、自己の電気活動に同期せず刺激する手術・MRIなど、専門的管理の下で選択する場合がある。通常の自己調整用ではない

AAIを使うか、二腔型にするかは、将来の房室伝導障害や基礎疾患も含めて判断します。また、発作性心房細動があるだけで、永続性心房細動と同じようにVVIを選ぶわけではありません。[1], [2], [3], [31]

3.DDDは、毎回心房と心室を刺激するモードではない

DDDを読む鍵は、「自分の電気を感じ取れたか」と「機械が刺激したか」を分けることです。Aは心房、Vは心室、Sは感知、Pはペーシングを表します。[3], [31]

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
記録の例起きていること
AS–VS自分の心房拍動と、自分の心室拍動を感知した
AP–VS心房を機械が刺激し、心室へは自分の伝導で電気が届いた
AS–VP自分の心房拍動を感知し、必要なタイミングで心室を機械が刺激した
AP–VP心房と心室を、設定された時間差をつけて機械が刺激した

したがって、DDDは「必ず2か所を刺激する」「心房と心室を同時に刺激する」という意味ではありません。自己の洞機能と房室伝導を、どこまで使えるかに応じて動作が変わります。[3]

4.DDDとDDDRの違い:Rがなくても運動で脈は上がる

洞結節が正常に反応できる場合

房室ブロックがあっても、洞結節が運動に反応できるなら、心房拍動は速くなります。DDDはその心房拍動を感知し、必要な心室ペーシングを続けることで、設定上の制限内で心拍数を増やせます。[2], [3]

洞結節の反応が不十分な場合

運動しても必要なほど心拍数が増えない状態を、変時性不全と呼びます。この場合、センサーで活動などを検出し、刺激頻度を調整するR機能を検討します。Rは「より高度だから全員に追加する機能」ではなく、自分の心拍調整で不足する部分を補う機能です。[2], [3]

DDDは心房の拍動に追従する。DDDRは、それにセンサーによる心拍調整を加える。

ただし、実際の動作は洞機能、房室伝導、モードスイッチ、上限レート、各種アルゴリズムの影響を受けます。

5.加速度センサーは、何を感じ取っているのか

身体の動きから、活動量を推定する

加速度センサーは、身体の動きに伴う機械的な変化を電気的信号に変換し、活動の程度を推定します。センサーが得た情報から、必要なペーシングレートを計算します。[8]

ただし、測っているのは酸素消費量そのものでも、心拍出量でもありません。同じ心拍数が必要な運動でも、装置に伝わる動きが違えば、センサーの反応は異なり得ます。[8], [10]

歩くと反応するのに、自転車では上がりにくい理由

歩行では身体に繰り返し振動が加わります。一方、自転車、上半身の動きが少ない運動、荷物を持って踏ん張る動作などでは、身体の代謝負荷と装置が受ける動きが一致しない場合があります。これは「機械が必ず故障している」という意味ではなく、検出方法の特性として考える必要があります。[10], [16]

反対に、振動を活動と判断して、必要以上にペーシングレートが上がる場合もあります。影響の程度は機種と設定で異なり、個々の運動・症状と記録を照らし合わせます。[7], [16]

「加速度センサー」と「Accelerationの設定」は別

診療で「加速度を調整する」と言うとき、センサーの反応性全体を指している場合と、心拍数を上げる時間経過を決めるActivity Acceleration/Reaction Timeなどを指している場合があります。

前者は「何を検出するか」、後者は「検出後に、どれくらい速くレートを上げるか」に関わります。名称だけで判断せず、どの設定項目を指しているのか確認する必要があります。[7], [17]

6.レートレスポンスの設定:閾値・傾き・加速・減速

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
設定項目主に決めること症状から考えるときの着眼点
Activity Threshold:活動閾値どれくらいの動きを活動と判定するか小さな動作を拾うか。一般に低い閾値ほど小さな動きに反応する
Response Factor/Slope:反応係数・傾き同じ活動量に対して、どれくらいレートを上げるか動いているのに上昇幅が小さいか。機種間で数値を単純比較しない
Reaction Time/Acceleration活動開始時にレートを上げる速さ運動開始時の立ち上がり。短い設定ほど速く上がる設計などがある
Recovery Time/Deceleration活動終了後にレートを下げる速さ運動後の脈が早く落ちすぎるか、高い状態が長く続くか
Maximum Sensor Rateセンサーによるレート調整の上限負荷が増えてもセンサー指示レートが上限で止まっていないか
ADL Rateなど日常活動と高負荷運動への応答の分け方採用される項目・意味は機種によって異なる

この表は複数メーカーの概念を整理したもので、共通の設定画面を再現したものではありません。秒数が「その時間だけ待ってから上げる」という単純な遅延を意味するとも限らず、メーカーの定義を確認します。[7], [17]

調整では、例えば「歩き始めはつらいが、数分後には楽になる」と「運動中ずっと心拍数が低い」を分けて考えます。前者では立ち上がり、後者では反応の大きさ・上限・別の心拍制限などが候補になります。ただし、これは原因を整理するための考え方であり、症状だけから特定の設定値を決めるものではありません。

活動閾値、反応の大きさ、立ち上がり、下がり方を一度に変更すると、何が効いたのか分かりにくくなります。 評価条件をそろえ、心電図や機器の記録を見ながら専門施設で検討します。[2], [7]

7.加速度以外のセンサー:分時換気量とCLS

分時換気量センサー

分時換気量とは、1分間に出入りする空気量です。対応機種では、呼吸で胸郭内の電気的な抵抗、正確にはインピーダンスが変化することを利用し、呼吸数や呼吸の深さに関連する情報から換気の変化を推定します。肺機能検査のように空気の流量を直接測ったり、酸素消費量を直接測ったりしているわけではありません。[18]

加速度と組み合わせる方式もあり、運動開始を動きで捉え、負荷の持続を呼吸に関連する情報で補うなど、性質の異なる信号を利用できます。ただし、どの活動・どの患者でも正常洞調律と同じ反応を再現できるという意味ではありません。[10], [18]

CLS:Closed Loop Stimulation

CLSは、心臓内の電極を使って、心拍に伴う局所的なインピーダンス変化を評価する方式です。収縮や心室内の血液量などに関連する変化を、安静時の参照パターンと比較し、レート調整に利用します。[9]

「交感神経を直接測定する」「気持ちを読み取る」という仕組みではありません。身体の動きだけでは捉えにくい負荷にも反応し得ますが、検出信号には複数の生理的要素が関わり、心筋収縮力を単一の絶対値として直接測っているわけでもありません。[9]

センサー名だけで優劣を決めず、洞機能、基礎疾患、活動の種類、症状と実際の反応を評価することが重要です。[2], [10]

8.リードレスペースメーカーにも、異なる「心房との連携」がある

Micra AV/AV2:心室の中で、心房収縮に伴う動きを検出する

Micra AVシリーズは、右心室に留置する機器です。加速度センサーを用い、心房収縮に関連する機械的な信号を検出して、心室ペーシングのタイミングを調整します。ここではA4と呼ばれる心房収縮に関係した信号が重要になります。[14], [19], [20]

大切なのは、心房の電気を心房リードで感知しているわけではなく、心房をペーシングすることもできない点です。心房と心室の同期を目指すVDD型の機能と、心房・心室の両方を刺激できる二腔型の構造を区別します。[14], [19]

同じ加速度センサーでも、レートレスポンスでは「活動を推定する」、この機能では「心房収縮に関連する機械的なイベントを検出する」という別の役割を担います。心房の信号の大きさ、心拍数、姿勢、活動などによって検出状況が変わり、すべての状況で完全な房室同期が保証されるわけではありません。[19], [20]

AVEIR DR:心房と心室にそれぞれ機器を置く

AVEIR DRは、右心房と右心室にそれぞれリードレス機器を留置し、機器同士が通信する方式です。心房・心室の両方で感知と刺激を行えるため、心室の1台で心房の動きを検出する方式とは構造的に異なります。日本では2024年9月27日に承認され、同年10月3日にメーカーが公表しています。[21], [22]

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
比較する点心室1台による心房機械的検出型心房・心室の2台が連携する型
代表例Micra AV/AV2AVEIR DR
機器の留置部位右心室右心房と右心室
心房の情報収縮に関連する機械的信号を検出心房内の機器で電気信号を感知
心房ペーシングできないできる
房室連携の考え方心房の機械的イベントに心室刺激を合わせる心房・心室の機器同士が通信して連携する

リードレス型はポケットや経静脈リードに関わる問題を避けられる一方、心穿孔・心タンポナーデ、血管合併症、留置・回収に伴うリスクがあり、電池消耗後に追加留置するか、回収・交換を検討するかも個別に判断します。「リードがないから合併症がない」とは言えません。長期の管理計画まで含めて選択します。[2], [21], [22]

9.下限レート・上限追従レート・最大センサーレートの違い

下限レート:Lower Rate Limit

下限レートは、基本となる徐脈補助のペースを決めます。単純な計算では、60回/分なら1拍の間隔は1,000 msです。ただし、睡眠時設定、ヒステリシス、自己脈を優先するアルゴリズムなどにより、実際の間隔が一時的に変わることがあります。[7]

また、手首で触れる脈やスマートウォッチの値は、心臓の電気活動と常に一致するわけではありません。数値が設定より低い場合に、直ちに故障と断定することも、正常と決めつけることもできません。症状を伴う低値や繰り返す異常は、心電図と機器の確認が必要です。[2], [5]

上限追従レート:MTR/UTR

心房で感知した拍動に対し、どこまで心室ペーシングを追従させるかを決める設定です。自分の心房拍動が速くなったときのDDD系の動作に関わります。[7], [23]

最大センサーレート:MSR/USR

加速度などのセンサーが指示するペーシングレートの上限です。上限追従レートとは別の制限であり、目的も異なります。両者の関係や設定制約は機種で異なります。[7], [17]

「上限130」は、心臓そのものが絶対に130回/分を超えないという意味ではありません。

どの上限なのかを確認します。自己の房室伝導や別の不整脈による心室拍動は、ペースメーカーが作る拍動の上限とは別に考える必要があります。

10.AV delay・PVARP・運動時の2:1ブロック

AV delay:心房から心室へ、どれだけ待つか

AV delayは、心房イベントから心室ペーシングまでの待ち時間です。自発心房波を感知した後のSAV delayと、心房をペーシングした後のPAV delayを分けて設定する機種があります。心房内での興奮の始まり方や感知されるタイミングが異なるため、両者を同じ意味の数値として扱わないことが重要です。[2], [7]

短すぎると、自分の房室伝導で心室が興奮できるのに先に刺激してしまう場合があります。長くすれば必ず良いわけでもなく、房室の時間関係や心室への充満に不利となることがあります。自己伝導の温存と血行動態の両方を考慮します。[2], [6]

PVARP:心室拍動の後に、心房信号へ追従しない期間

PVARPは、心室の拍動後に設ける心房不応期です。この期間の心房信号を、通常の心房追従のトリガーにしないことで、逆行性伝導による頻拍などを防ぎます。信号を検出・記録していても追従に使わない場合があり、信号の検出を抑えるブランキングとは同じではありません。[7], [23]

PMT:ペースメーカーが回路の一部になる頻拍

心室の刺激が心房へ逆向きに伝わり、その心房波を機械が感知して再び心室を刺激すると、心室刺激 → 逆行性の心房興奮 → 心房感知 → 心室刺激というループができることがあります。これが代表的なペースメーカー介在性頻拍、PMTです。PVARPや専用の予防・停止機能が関わります。[2], [7]

TARPと2:1ブロックの計算

単純化すると、総心房不応期TARPは、AV delayとPVARPの和で考えられます。心房追従の説明では、感知後のSAV delayを用いて次のように整理します。[23]

TARP ≒ SAV delay + PVARP

2:1ブロックが生じ得る心房レートの目安
≒ 60,000 ÷ TARP[ms]

例えば、SAV delayが180 ms、PVARPが320 msなら、合計は500 msです。60,000 ÷ 500 = 120なので、固定した条件では心房レートが約120回/分を超える付近で、次の心房波が不応期に入り、1拍おきにしか追従できなくなる可能性があります。

これは固定したタイミング、自己房室伝導による補完がない場合などを想定した説明用の計算です。実機では、レート依存性のAV delay・PVARP、上限追従レート、メーカーの設定制約、専用アルゴリズムが影響します。数式から、その患者さんの運動時心拍数を断定することはできません。[7], [23]

上限追従レートによって、それより先にペースメーカーのWenckebach動作が現れる場合もあります。運動時の脈が途中で頭打ちになる、ある負荷から急に落ちるときは、加速度センサーだけでなく、この追従と不応期の問題を評価する必要があります。[23]

11.出力・感度・捕捉:よく混同される3つの言葉

出力と捕捉

植込み型では、刺激出力を電圧Vとパルス幅msなどで表します。刺激によって心筋が実際に電気的に興奮することを「捕捉」と呼びます。捕捉閾値は、その興奮を起こせる最小の刺激条件で、電圧だけでなくパルス幅との組合せで考えます。[24], [31]

捕捉を得るための安全域は必要ですが、出力を高くすればその分だけ心臓が強く収縮する、というものではありません。不要に高い出力は電池消耗にも関わります。また、心電図に刺激の印が見えることと、続く心筋の興奮や血液の拍出が確認できることは分けて評価します。[24], [31]

感度:小さいmV設定ほど、一般に敏感

感度は、どれくらい小さな心内電位まで感知するかという設定です。固定感度の基本では、0.5 mVのほうが2.0 mVより小さな信号を拾えるため、感度が高いという関係になります。自動感度調整などでは動作が複雑になるため、機種ごとの理解が必要です。[24], [31]

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
問題起こっていること起こり得る結果
アンダーセンシング自己の心内電位を十分に拾えていない本来不要なタイミングでペーシングするなど
オーバーセンシング筋電位やノイズなどを心拍として誤認する必要なペーシングを抑制する、誤った頻拍記録など
捕捉不全刺激を出しても、その後の心筋興奮が得られない徐脈や症状につながる場合がある

「感知できない」と「刺激しても捕捉できない」は別の異常です。心電図、心内電位、出力・閾値、感度、リードインピーダンスなどを組み合わせて評価します。[24], [31]

12.心室ペーシング率と、不要な右室刺激を減らす工夫

ペーシング率は「心臓が何%働いているか」ではない

APは心房を、VPは心室を機械が刺激した割合です。VP 100%という表示は、観察期間にほぼすべての心室拍動で刺激を行ったことを意味し、「心臓の筋肉が100%動かなくなった」という意味ではありません。また、刺激率が高いことだけで、機械がなければ自己脈が全く出ない「依存」の程度まで断定できません。[2], [7]

MVPなどの自己房室伝導を利用する機能

不要な右室ペーシングを減らすため、自己の房室伝導を確認しながら動作する機能があります。例えばMVPは、心房主体のモードと心室バックアップを基本にし、房室伝導が失われた場合には二腔ペーシングへ切り替える仕組みです。名称、切替条件、許容する間隔はメーカーごとに異なります。[25]

こうした方法の意義は、洞機能障害など特定の患者群で検証されてきました。ただし、必要な心室刺激まで減らすことが目的ではありません。高度房室ブロックやペースメーカー依存などでは、確実な心室補助が優先されます。[1], [25], [26]

心房細動時のモードスイッチ

DDDのまま速い心房興奮に追従し続けないよう、心房頻拍を検出した際に、DDIなどの非追従モードへ切り替える機能があります。これは過度な心室追従を避けるための制御です。心房細動そのものを根治したり、脳梗塞予防の抗凝固薬を不要にしたりする機能ではありません。記録された心房高頻度イベントは、心内電位などで内容を確認して診療に用います。[1], [2], [7]

13.右室ペーシング・刺激伝導系ペーシング・CRTと心不全

従来の右室心筋ペーシングでは、本来の刺激伝導系を経由する拍動と異なる順序で心室が興奮します。心室内の収縮のずれが大きく、ペーシングが多い場合などに、心機能低下が問題になることがあります。ただし、すべての患者さんで起こるわけではありません。[6], [15]

2023年のHRSなどのガイドラインでは、約20〜40%以上の心室ペーシングが見込まれる、または行われている状況を、心機能評価や生理的ペーシングを考えるうえで重要な範囲として扱っています。これは「20%を超えたら心不全」「全員交換」という基準ではありません。心機能、症状、原因疾患、今後のペーシング量などから判断します。[6]

His束・左脚領域ペーシング

His束や左脚領域を狙い、本来の電気の通り道を利用して、より自然に近い心室興奮を目指す方法です。JCS/JHRS 2024の更新や2025年の欧州コンセンサスでも、適応と実施方法が整理されています。[15], [27]

一方で、留置技術、捕捉閾値、電池消耗、リードの長期管理などの課題があります。左脚領域にリードがあることと、左脚を確実に捕捉していることは同義ではありません。 心電図波形や複数の電気生理学的所見で評価します。[27], [28]

CRTは、左右の心室の時間的なずれを調整する

CRTは、主に一定の条件を満たす心不全で、左右の心室の収縮のずれを補う治療です。左室駆出率、QRS幅と波形、症状、薬物治療、ペーシングの必要性などを総合して選択します。すべての徐脈や息切れに使う治療ではありません。[2], [6]

CRTには長年の無作為化試験によるエビデンスがあり、刺激伝導系ペーシングも研究が進んでいますが、あらゆる場面で両者の効果と長期安全性が同等に確立しているわけではありません。患者背景ごとに判断します。[6], [27]

14.心拍数を上げれば、運動能力も改善するのか

運動時には心拍数だけでなく、1拍で送り出す血液量や、筋肉での酸素利用も関わります。循環の基本式は、次のように表されます。

心拍出量 = 心拍数 × 1回拍出量

心拍数を増やしても、1回拍出量が減れば、心拍出量が期待どおり増えないことがあります。特に心不全では、心臓への血液の入り方や充満圧も含めて考える必要があります。[29]

RAPID-HF試験は、駆出率の保たれた心不全、HFpEFと変時性不全を持つ患者を対象に、運動時の心拍数を増やす目的で心房ペーシングを検討した無作為化クロスオーバー試験です。29人が無作為化され、心拍数は増えたものの、運動能力の改善は示されず、1回拍出量の低下が認められました。[29]

これは明確な徐脈適応がある患者さんへのペースメーカーを否定する結果ではありません。また、すべての患者のレートレスポンス調整が無効という意味でもありません。「心拍数が低めだから、機械で上げれば必ず楽になる」という単純化を避けるための重要な知見です。[29]

15.植込み後に息切れ・動悸があるときの考え方

診療では、症状が起こる動作、始まるまでの時間、休んだ後の変化を確認します。そのうえで、心電図、機器内の心内電位、不整脈記録、心拍数分布、ペーシング率などを症状と照合し、必要に応じて運動負荷心電図や心肺運動負荷試験(CPET)などを検討します。CPETを用いた設定評価の報告もありますが、個別の症例報告の改善を全員に一般化することはできません。[2], [32]

※小さい画面では、表を左右に動かして読めます。
症状のパターン確認する候補の例
歩き始めだけつらいセンサーの検出と立ち上がり、血圧変化、心臓・肺などの要因
自転車や坂道で、負荷の割に脈が増えない活動の検出方法、反応の大きさ、変時性不全、上限設定
ある強さの運動から、急に脈が落ちる・息切れする上限追従動作、TARPと2:1ブロック、不整脈など
運動後も動悸が長く続くセンサーの減速、不整脈、発熱・貧血など
新たな息切れ・むくみが続く心不全、心機能の変化、弁膜症、肺・腎臓の病気など

これは診断を確定する表ではなく、前述の原理から整理した診療上の確認項目です。「ペースメーカーに異常がない」と「症状の原因がない」は同じではありません。 装置と身体の両方を評価します。[2], [13], [23]

16.電池交換・遠隔モニタリング・MRI・日常生活

電池は、残量を確認しながら交換時期を判断する

寿命は機種、出力、ペーシング率、使用する機能などで異なるため、一律に何年と断定できません。通常の経静脈型では、電池だけを取り出すのではなく本体を交換し、既存リードを継続使用するかは状態を見て判断します。リードレス型は、回収・交換・追加留置などを個別に検討します。[2], [5], [14], [21]

遠隔モニタリングは、救急通報システムではない

遠隔モニタリングは、電池・リード・不整脈などの情報を医療機関に届け、異常の把握を補助します。ただし、常にリアルタイムで担当者が監視しているとは限りません。失神や強い息苦しさがあるときは、遠隔送信への返信を待たず受診・救急要請を優先してください。[12]

MRIは「MRI対応の文字があるから、そのまま受けてよい」ではない

条件付きMRI対応機器では、本体とリードの組合せ、撮像条件、設定変更、監視、実施施設の体制などの確認が必要です。非対応の機器でも厳格な条件下で検討される場合がありますが、患者さんが自己判断できるものではありません。予約時から植込み機器があることを伝え、手帳を提示してください。[30]

スマートフォンや磁石を含む機器

強い磁石は植込み機器の動作に影響することがあります。FDAは、磁石を含むスマートフォンやスマートウォッチを植込み機器から約15 cm以上離し、植込み部位の胸ポケットなどに入れないよう案内しています。機種ごとの説明書・医療機関の指示も確認してください。[11]

17.受診をすすめる症状と、救急の目安

  • 直ちに119番へ: 意識が戻らない、失神を繰り返す、強い胸痛が続く、安静時にも強い息苦しさがある場合。外来予約や遠隔モニタリングの連絡を待たないでください。
  • 当日を目安に早めに医療機関へ: 新たな失神があり回復した場合、強いめまいを繰り返す場合、植込み部位の発赤・腫れ・排液や発熱がある場合。植込み施設へも連絡してください。
  • 早めに外来で相談: 以前より運動時の息切れが強い、動悸が続く、むくみが増えた、脈が遅い記録を繰り返す、機器の警告音・振動などに気づいた場合。症状が強いときは救急対応を優先します。

緊急性は症状の強さ、持続時間、血圧、意識状態などで変わります。上の区分だけで受診を先延ばしにしないでください。[4], [5], [12], [13]

18.ペースメーカーについて、よくある質問

Q1.DDDとDDDRは、どちらがよいのでしょうか?

必要な機能が異なります。自分の洞結節で運動時に心拍数を十分増やせるなら、DDDで心房拍動に追従できる場合があります。増え方が不十分な場合はR機能を検討します。文字数の多さで優劣は決まりません。[2], [3]

Q2.ペースメーカーを入れたのに、運動すると息切れするのはなぜですか?

センサーの反応、上限追従レート、不応期、不整脈などに加え、心不全、貧血、肺の病気などが関係することがあります。どの運動で症状が出るかを記録し、設定だけに原因を限定せず診察を受けてください。[2], [13], [23]

Q3.リードレス型なら、心房も心室も刺激できますか?

機種によります。Micra AV/AV2は心房収縮に関連する動きを検出しますが、心房を刺激できません。AVEIR DRは心房と心室にそれぞれ機器を置き、両方を感知・刺激できます。[14], [21]

Q4.ペースメーカーがあれば、失神や心停止はすべて防げますか?

防げません。通常のペースメーカーは主に徐脈を補う機器で、すべての頻脈性不整脈、血圧低下、心臓以外の失神原因を治療するものではありません。植込み後の新しい失神は、放置せず評価が必要です。[1], [2], [4]

Q5.姫路市で、徐脈やペースメーカー植込み後の体調を相談できますか?

えぷろんクリニックでは、動悸・息切れ・むくみなどの症状、血圧、生活習慣病や心不全について相談できます。機器の詳しい確認や設定変更が必要な場合は、植込み施設・専門医療機関と連携します。ペースメーカー手帳とお薬手帳をお持ちください。[13]

19.姫路市で徐脈・動悸・息切れを相談したい方へ

ペースメーカー診療では、機器を選ぶだけでなく、必要なときに確実に刺激すること、心房と心室の順序、運動時の心拍応答、長期の心機能を一緒に考えることが重要です。設定値だけを見るのではなく、実際の暮らしの中で何が困っているのかを確認します。[2], [6]

えぷろんクリニックは、姫路市飾磨区の内科・循環器内科・呼吸器内科です。診察、心電図、採血、血圧管理を通じ、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病から心不全まで診療し、必要に応じて地域の専門医療機関と連携します。通院が難しい方の訪問診療についてもご相談いただけます。[13]

姫路市で徐脈・動悸・息切れにお悩みの方、生活習慣病や心臓の病気が心配な方は、えぷろんクリニックへご相談ください。 症状や検査結果を確認しながら、必要に応じて適切な検査や専門医療機関との連携を行います。

えぷろんクリニック|内科・循環器内科・呼吸器内科

兵庫県姫路市飾磨区三宅1丁目192 田中興産ビル1階

循環器内科の診療案内を見る 電話 079-226-3003

植込み手術や設定変更の相談は、植込み施設・専門医療機関との連携で進めます。緊急症状がある場合は外来予約を待たず119番へ。

この記事は一般的な医学情報の提供を目的とし、個別の診断やペースメーカーの設定指示ではありません。適応・設定・機器の取扱いは、診察と機種ごとの説明書に基づいて判断します。医学情報・製品情報の確認日:2026年10月16日。

参考文献・公式情報

学会ガイドライン、原著論文、メーカーの技術資料を使い分けて参照しています。旧世代機器の資料は基本原理の説明に限り、現行機種の適応・仕様は国内の最新の添付文書等で確認します。

  1. 日本循環器学会・日本不整脈心電学会. JCS/JHRS 2019 Guideline on Non-Pharmacotherapy of Cardiac Arrhythmias. 2021. DOI: 10.1253/circj.CJ-20-0637
  2. European Society of Cardiology. 2021 ESC Guidelines on cardiac pacing and cardiac resynchronization therapy. 2021. DOI: 10.1093/eurheartj/ehab364
  3. Bernstein AD, et al.. The Revised NASPE/BPEG Generic Code for Antibradycardia, Adaptive-Rate, and Multisite Pacing. PACE 2002;25:260–264.
  4. American Heart Association. Pacemaker. 患者向け公式情報.
  5. American Heart Association. Living With Your Pacemaker. 患者向け公式情報.
  6. HRS/APHRS/LAHRS. 2023 guideline on cardiac physiologic pacing for the avoidance and mitigation of heart failure. 2023. DOI: 10.1016/j.hrthm.2023.03.1538
  7. Boston Scientific. Pacemaker Reference Guide. 文書番号 359241-033.
  8. Medtronic. What is an accelerometer?. メーカー公式技術情報.
  9. BIOTRONIK. Closed Loop Stimulation. メーカー公式技術情報.
  10. Cao Y, et al.. Assessment of Adaptive Rate Response Provided by Accelerometer, Minute Ventilation and Dual Sensor Compared with Normal Sinus Rhythm During Exercise: A Self-controlled Study in Chronotropically Competent Subjects. 2015.
  11. U.S. Food and Drug Administration. Magnets in Cell Phones and Smart Watches May Affect Pacemakers and Other Implanted Medical Devices. 公式安全性情報.
  12. HRS/EHRA/APHRS/LAHRS. 2023 Expert Consensus Statement on Practical Management of the Remote Device Clinic. 2023. DOI: 10.1093/europace/euad123
  13. えぷろんクリニック. 姫路市で循環器内科をお探しの方へ. 公式診療情報.
  14. Medtronic Japan. ペースメーカ:Micra AV2/VR2などの製品情報. 国内向け公式製品情報.
  15. 日本循環器学会・日本不整脈心電学会. JCS/JHRS 2024 Guideline Focused Update on Management of Cardiac Arrhythmias. 2025年英語版掲載. DOI: 10.1253/circj.CJ-24-0073
  16. Lau CP, et al.. 運動・振動に対する活動感知型ペースメーカーの反応に関する原著. 1988/旧世代機器の研究。現行機種の性能を直接保証するものではない.
  17. Medtronic. Azure XT DR MRI SureScan:Device Manual. 機種ごとの設定名称を確認するための資料/スロバキア保健省公開のメーカー文書.
  18. Boston Scientific. RightRate Minute Ventilation. メーカー公式技術情報.
  19. Steinwender C, et al.. Atrioventricular Synchronous Pacing Using a Leadless Ventricular Pacemaker: Results From the MARVEL 2 Study. 2020. DOI: 10.1016/j.jacep.2019.10.017
  20. Garweg C, et al.. Predictors of atrial mechanical sensing and atrioventricular synchrony with a leadless ventricular pacemaker. 2020.
  21. Abbott Japan. AVEIR DRシステムの国内薬事承認に関する発表. 2024年10月3日公表/承認日2024年9月27日.
  22. Knops RE, et al.. A Dual-Chamber Leadless Pacemaker. New England Journal of Medicine, 2023. DOI: 10.1056/NEJMoa2300080
  23. Strik M, et al.. Hitting the Wall: The Hidden Challenge of 2:1 Block in Pacemaker Patients. PACE 2025;48:953–958. DOI: 10.1111/pace.70006
  24. Medtronic. Model 53401 Temporary Pacemaker Reference Guide. 捕捉・感知の基本概念を参照。植込み機器の出力仕様とは区別.
  25. Medtronic. Managed Ventricular Pacing(MVP). メーカー公式技術情報.
  26. Sweeney MO, et al.. Minimizing Ventricular Pacing to Reduce Atrial Fibrillation in Sinus-Node Disease. SAVE PACe/New England Journal of Medicine, 2007. DOI: 10.1056/NEJMoa071880
  27. European Society of Cardiology / EHRA. Clinical consensus statement on indications for conduction system pacing. Europace 2025;27:euaf050. DOI: 10.1093/europace/euaf050
  28. EHRA. Clinical consensus statement on conduction system pacing implantation. 2023.
  29. Reddy YNV, et al.. Rate-Adaptive Atrial Pacing for Heart Failure With Preserved Ejection Fraction: The RAPID-HF Randomized Clinical Trial. JAMA 2023;329:801–809. DOI: 10.1001/jama.2023.0675
  30. 日本不整脈心電学会. 植込み型デバイス患者のMRI検査に関するFAQ. 国内の実施条件・施設基準の確認用.
  31. BIOTRONIK. Evia Technical Manual. メーカー公式マニュアル/モード・出力・感知・タイミングの基本概念.
  32. Venkataraman S, et al.. Cardiopulmonary Exercise Testing to Troubleshoot Rate-Responsive Pacing in an Athlete With Acquired Sinus Node Dysfunction. JACC Case Reports 2026;31:106502/症例報告. DOI: 10.1016/j.jaccas.2025.106502