公開日: 最終更新: 監修:松尾晃樹(えぷろんクリニック院長/日本循環器学会認定 循環器専門医)

CARDIOLOGY IN HIMEJI

姫路市で循環器内科を受診する目安
胸痛・動悸・息切れ・むくみ・高血圧・心電図異常

循環器内科は、心臓と血管の病気を診る内科です。胸の痛み、動悸、息切れ、むくみ、血圧の異常、健診での心電図異常は、心臓や血管からのサインとして現れることがあります。

姫路市で循環器内科をお探しの方から実際によくいただくのは、「この胸痛は様子を見てよいのか」「動悸はストレスなのか不整脈なのか」「健診で心電図異常と言われたが、次に何をすればよいのか」という相談です。このページでは、そのつど迷わずに済むよう、症状ごとの受診の目安と、いま救急を考えるべきサインを整理します。

当院の循環器内科の診療体制・初診案内、心エコー・ホルター心電図などの検査、循環器専門医の診療日・受付時間は診療ページでご確認いただけます。院長の外来は月・火・金曜と土曜午前です。検査は診察で必要性を判断し、予約状況に応じてご案内します。

いますぐ救急を考える症状

次のいずれかに当てはまる場合は、外来の予約を待たずに119番へ連絡してください。当院の診療時間内であっても、まず救急搬送が優先される場合があります。

  • 安静にしても続く(15〜20分経つまで待たない)胸の痛み・強い圧迫感
  • 胸の症状に、冷や汗・吐き気・強い息苦しさを伴う
  • 痛みが左肩、左腕、背中、あご、歯へ広がる
  • 突然の強い息切れ、横になれないほどの呼吸苦
  • 意識が遠のいた、失神した
  • これまで経験したことのない強い症状が急に出た

典型的な胸痛が出ないことがあります。高齢の方、糖尿病のある方、女性では、心筋梗塞であっても胸痛がはっきりせず、息切れ・吐き気・肩や背中の痛み・強いだるさだけが前面に出ることがあります。「胸が痛くないから大丈夫」とは判断せず、いつもと明らかに違う体調変化があれば早めに相談してください。

119番に電話する
松尾院長

院長・松尾 晃樹からのメッセージ

心臓や血管の病気は、はじめから強い症状が出るとは限りません。「少し息切れする」「たまに動悸がする」「血圧が高いと言われた」という段階から、将来の心不全・心筋梗塞・脳梗塞のリスクを考えることが大切です。

私は急性期病院で重症心不全の診療に長く携わり、心臓が止まりかけた方が歩いて退院される場面を何度も見てきました。同時に、そこに至る前に気づいて手を打つことの価値も強く感じています。当院では目の前の症状だけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群も含めて、心血管イベントを防ぐための管理を行います。

松尾 晃樹(まつお こうき)/日本内科学会 認定内科医、日本循環器学会認定 循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会 心血管カテーテル治療認定医、日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士。医師紹介・経歴はこちら

症状別・受診を考える目安

循環器内科を受診するきっかけとして多いのは、胸の痛み、動悸、息切れ、むくみ、血圧の異常、健康診断での心電図異常です。症状が一時的におさまると受診を先延ばしにしがちですが、心臓や血管の病気は早めに評価することで予防や治療につながることがあります。

胸の痛み・胸の圧迫感

歩いたとき、階段を上ったとき、寒い朝、ストレスがかかったときに胸が締めつけられ、休むとおさまる。この「労作で出て安静で消える」パターンは狭心症などの虚血性心疾患で典型的です。おさまっても受診してください。

動悸・脈の乱れ

脈が飛ぶ、突然ドキドキする、脈が速い・遅い・不規則に感じる。不整脈や心房細動が隠れていないかを確認します。スマートウォッチの不整脈通知も相談の対象です。

息切れ・疲れやすさ

以前より階段がつらい、坂道で息が上がる、横になると苦しい。心不全や弁膜症のほか、肺の病気が原因のこともあります。心臓か肺かの切り分けが必要です。

足のむくみ・体重増加

靴下の跡が強く残る、足が重い、数日で2〜3kg増えた。心不全のほか、腎機能低下や静脈の異常も確認します。急な体重増加は心不全の増悪サインになります。

血圧が高い

高血圧は自覚症状が乏しいまま、心臓・脳・腎臓・血管に負担をかけます。家庭血圧や健診で高値が続く場合は、症状がなくてもご相談ください。

健診で心電図異常

心電図異常、不整脈、左室肥大、ST-T異常、期外収縮などの指摘。経過観察でよいものと追加評価が必要なものがあるため、健診結果をお持ちください。

動悸・不整脈が心配な方へ

動悸とは、心臓がドキドキする、脈が飛ぶ、脈が強く打つ、急に脈が速くなるといった感覚です。疲労、ストレス、睡眠不足、カフェイン、発熱、貧血、甲状腺の異常などで起こることもありますが、心房細動、期外収縮、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈が原因のこともあります。

心房細動は、症状の強さと重要性が一致しません

心房細動は最もよくみられる不整脈の一つで、心臓の中に血栓ができて脳梗塞の原因になることがあります。自覚症状がまったくない方も少なくないため、「たいして苦しくないから様子見」という判断がそのままリスクにつながります。見つかった場合は、脳梗塞リスクの評価と、必要に応じた抗凝固療法の検討が中心になります。不整脈・心房細動の詳しい説明を見る

受診前にメモしておくと診断が早まること

  • いつ起こったか(日時・回数)
  • 何分くらい続いたか、突然始まって突然終わったか
  • 脈が速いのか、不規則なのか、飛ぶ感じなのか
  • 胸痛、息切れ、めまい、ふらつき、失神を伴ったか
  • 運動、飲酒、睡眠不足、ストレス、カフェインとの関係
  • スマートウォッチ等で記録された脈拍・心電図データ

症状が出ていないときの心電図では異常が写らないことがあります。そのため、発作の出方や頻度に応じて24時間ホルター心電図など、時間をかけて記録する検査を検討します。

高血圧・糖尿病・脂質異常症は、循環器のリスクとして一体で管理します

心筋梗塞、脳梗塞、心不全の多くは、突然起こるように見えても、背景に高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、睡眠時無呼吸症候群が長年積み重なっています。姫路市で循環器内科を探されている方には、すでに胸痛や動悸がある方だけでなく、「健診で血圧が高いと言われた」「コレステロールが高い」という段階の方も多くいらっしゃいます。

血圧の数値の目安(JSH2025)

日本高血圧学会は2025年8月、6年ぶりの改訂となる『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(JSH2025)を発刊しました。押さえておきたいのは、「高血圧と診断する値」と「治療で目指す値」は別だという点です。

高血圧の診断基準診察室血圧 140/90 mmHg 以上、家庭血圧 135/85 mmHg 以上(JSH2019から据え置き)
降圧目標原則として診察室血圧 130/80 mmHg 未満、家庭血圧 125/75 mmHg 未満。JSH2025では年齢や合併症によらず目標が統一されました
高値血圧130〜139/80〜89 mmHg。「まだ高血圧ではない」段階ですが、リスクに応じた介入の対象になります

※ただし数値を機械的に押し下げるものではありません。めまい・立ちくらみ・腎機能や電解質への影響を確認しながら、お一人おひとりに合わせて調整します。75歳以上の方や特定の合併症がある場合は個別の目標が設定されます。出典はページ末尾に記載しています。

高血圧血管に強い圧がかかり続け、心臓・脳・腎臓・血管へ負担をかけます。診察室での一時的な値だけでなく、家庭血圧を含めて継続的に評価します。
脂質異常症LDLコレステロールや中性脂肪の異常は動脈硬化と関係します。すでに心臓病があるかどうかなど、心血管リスクの高さに応じて管理目標が変わります。
糖尿病血管障害や動脈硬化と関係し、心筋梗塞や心不全のリスクを高めます。血糖値だけでなく、血圧・脂質を含めた心血管リスク全体を見ます。
睡眠時無呼吸症候群夜間の低酸素や交感神経の亢進により、高血圧、不整脈(とくに心房細動)、心不全と関係します。いびきや日中の眠気がある方はご相談ください。

当院で行える検査と、連携先で行う検査

「その場でどこまで分かるのか」は、受診先を選ぶときに一番知りたい点だと思います。院内でできること、外部にお願いすることを分けて記載します。

12誘導心電図受診時の脈とST-T変化をその場で評価します。
24時間ホルター心電図装着して帰宅し、日常生活中の心電図を丸1日記録します。日常で比較的頻繁に起きる動悸・不整脈の記録に役立ちます。まれな発作は24時間では捉えられないことがあり、症状の頻度に合わせて記録期間や方法を選びます。
心エコー(心臓超音波検査)心機能(EF)、弁膜症、心不全、心筋症、心膜液を評価します。当院には常勤の超音波検査士が在籍し、院内で継続的に実施しています。
血液検査・BNP心臓への負担の指標であるBNPは院内で即日測定できます。甲状腺ホルモン、電解質、腎機能、貧血なども確認します。
胸部レントゲン心拡大、胸水、肺うっ血、肺炎などを評価します。
頸動脈エコー・下肢エコー動脈硬化(プラーク・狭窄)、深部静脈血栓、下肢動脈の評価。
CT・MRI・冠動脈CT院内では実施していません。必要と判断した場合は地域の連携医療機関で手配します。
カテーテル検査・アブレーション・入院院内では行いません。兵庫県立はりま姫路総合医療センターなどへご紹介します。院長は現在も同センターに毎週水曜日勤務しており、治療後の外来フォローは当院で継続できます。

循環器のご相談は、院長の診察日にお越しください

当院は院長(循環器)と副院長(呼吸器・アレルギー)の医師2名体制です。曜日によって担当医が変わるため、循環器のご相談は下記の曜日をご確認のうえお越しください。

受付時間月火水木金土日・祝
9:00 – 12:00院長院長副院長副院長院長院長休診
15:30 – 18:00院長院長副院長副院長院長休診休診
  • 院長(松尾/循環器専門医)の診察日は月・火・金・土曜午前です。
  • 水曜・木曜は副院長(田中/呼吸器専門医)の診察日です。内科全般の診療は可能ですが、循環器の精査をご希望の場合は院長の診察日をおすすめします。
  • 院長は毎週水曜日、兵庫県立はりま姫路総合医療センターで重症心不全外来および心不全チーム活動に従事しているため不在です。
  • 土曜は午前のみの診療です。

※担当医・診療時間は変更になる場合があります。最新の情報は診療スケジュールおよびお知らせをご確認ください。

受診したときの流れ

循環器の診療では、症状だけでなく、血圧、脈拍、既往歴、内服薬、健診結果、生活習慣、家族歴を組み合わせて判断します。必要な検査を行いながら、今後の方針を一緒に考えます。

問診

症状がいつから、どのくらい続くか、どんなときに悪化するかを確認します。事前問診(Web)をご利用いただくと、診察がスムーズです。

診察

血圧、脈拍、心音(心雑音の有無)、呼吸音、むくみ、頸静脈の張りなどを確認し、必要な検査を判断します。

検査

症状に応じて、心電図、血液検査(BNPを含む)、胸部レントゲン、心エコー、24時間ホルター心電図などを行います。当日に実施できるもの、後日予約が必要なものがあります。

方針の相談

検査結果をもとに、生活習慣の改善、薬物治療、追加検査、高次医療機関との連携を検討します。緊急性が高いと判断した場合は、その場で連携先へ手配します。

受診時にお持ちいただきたいもの

  • マイナ保険証または資格確認書、各種医療証・受給者証(お持ちの方)
  • 健康診断の結果(心電図の記録紙・コピーがあれば必ず)
  • 過去の血液検査結果
  • お薬手帳
  • 家庭血圧の記録・血圧手帳
  • スマートウォッチ等で記録された心電図・脈拍データ
  • 他院での検査結果、紹介状、退院サマリー
  • 症状が出た日時や状況のメモ

とくに高血圧と動悸の相談では、診察室での一度きりの数値より、家庭での記録が方針を大きく左右します。血圧は朝(起床後1時間以内・排尿後・服薬前)と晩(就寝前)に、座って1〜2分安静にしてから測った値を記録してください。

よくある質問

姫路市で循環器内科を受診する目安はありますか?

胸痛、動悸、息切れ、むくみ、血圧の高値、健診での心電図異常がある場合は、循環器内科への相談をおすすめします。症状が軽くても繰り返す場合や、以前より悪くなっている場合は早めにご相談ください。安静にしてもおさまらない胸痛や失神を伴う場合は、外来ではなく救急要請をご検討ください。

胸が痛いときは何科を受診すればよいですか?

胸痛の原因は心臓のほか、肺、消化器、筋肉、神経とさまざまです。ただし狭心症や心筋梗塞が隠れることがあるため、運動時に胸が締めつけられる、冷や汗や息苦しさを伴う、強い胸痛が続く場合は、救急対応も含めて早急な判断が必要です。強い胸痛が続く、冷や汗や強い息苦しさを伴う場合は、15〜20分経つまで待たず119番へ連絡してください。それ以外の繰り返す胸部症状も、早めに循環器内科でご相談ください。

動悸があるのに心電図は正常と言われました。受診できますか?

受診できます。動悸は症状が出ていないときの心電図では異常が写らないことがよくあります。症状の頻度、持続時間、脈の速さ、ふらつきや胸痛の有無を確認したうえで、24時間ホルター心電図など時間をかけて記録する検査を検討します。

スマートウォッチで心房細動の通知が出ました。どうすればよいですか?

一度ご相談ください。通知はあくまで可能性を示すもので、確定診断ではありません。当院では心電図やホルター心電図(24時間)で評価します。受診時は、通知が出た日時と記録データをお持ちください。

健康診断で心電図異常を指摘されました。放置してもよいですか?

心電図異常には経過観察でよいものもありますが、追加評価が必要なものもあり、指摘内容によって対応が変わります。胸痛、動悸、息切れ、失神がある場合や、高血圧・糖尿病・脂質異常症をお持ちの場合は、循環器内科での確認をおすすめします。健診結果の原本またはコピーをご持参ください。

高血圧だけでも循環器内科を受診してよいですか?

はい。高血圧は心不全、心筋梗塞、脳卒中、腎機能低下と関係します。症状がなくても、家庭血圧が135/85 mmHg以上の日が続く場合や、健診で140/90 mmHg以上を指摘された場合は早めにご相談ください。

心不全で退院した後のフォローは相談できますか?

対応しています。退院後の心不全管理では、体重、むくみ、息切れ、血圧、内服薬、塩分管理を継続的に確認することが再入院の予防につながります。初回受診時は退院サマリーとお薬手帳をお持ちください。通院が難しくなった場合は、姫路市内であれば在宅診療への移行も可能です。

循環器の相談はどの曜日に行けばよいですか?

院長(循環器専門医)の診察日は月・火・金曜の終日と、土曜午前です。水曜・木曜は副院長(呼吸器専門医)の診察日となります。循環器の精査をご希望の場合は、院長の診察日にお越しください。

関連ページ

症状や病気ごとの詳しい説明は、以下のページをご覧ください。

WHY APRON CLINIC

姫路市で循環器内科を相談するなら

えぷろんクリニックは、姫路市飾磨区三宅にある内科・循環器内科・呼吸器内科のクリニックです。胸痛、動悸、息切れ、むくみといった症状から、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病まで、心臓と血管の将来を見据えて診療します。

  • 日本循環器学会認定 循環器専門医(院長)による診療
  • 常勤の超音波検査士が在籍し、心エコーを院内で継続的に実施
  • 24時間ホルター心電図・BNP院内即日測定に対応
  • 高血圧・糖尿病・脂質異常症を心血管リスクとして一体的に管理
  • 心不全の退院後フォロー、再入院予防に対応
  • 呼吸器専門医(副院長)との連携で「心臓か肺か分からない息切れ」にも対応
  • 入院・精査が必要な場合は兵庫県立はりま姫路総合医療センター等へ連携
  • 通院が難しくなった場合は在宅診療(姫路市内)へ移行可能
えぷろんクリニック
〒672-8048 兵庫県姫路市飾磨区三宅1丁目192 田中興産ビル1階
TEL 079-226-3003/FAX 079-226-3005
受付時間 9:00-12:00/15:30-18:00(土曜は午前のみ・日曜祝日休診)

※強い胸痛、冷や汗、息苦しさ、失神など緊急性が高い症状がある場合は、外来予約を待たず119番へ連絡してください。

出典・参考

  1. 日本高血圧学会 高血圧管理・治療ガイドライン委員会 編『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)』ライフサイエンス出版、2025年8月29日発刊。https://www.jpnsh.jp/guideline.html
  2. 日本高血圧学会「高血圧の10のファクト〜国民の皆さんへ〜」https://www.jpnsh.jp/10_facts.html
  3. えぷろんクリニック「当院について(医師紹介・診療スケジュール)」https://apron.clinic/clinic/
  4. えぷろんクリニック「診療案内(検査・設備)」https://apron.clinic/service/
  5. えぷろんクリニック「不整脈・心房細動」https://apron.clinic/diseases/arrhythmia/

本ページは、受診の目安を一般的に解説することを目的とした情報提供であり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状の評価は必ず医師の診察のもとで行われます。記載内容は2026年9月時点の情報に基づいており、ガイドラインの改訂等により変更される場合があります。

監修:松尾 晃樹(えぷろんクリニック院長/日本内科学会 認定内科医、日本循環器学会認定 循環器専門医)