心臓の検査を、わかりやすく
心電図は、心臓の電気活動を記録し、脈の乱れや電気の伝わり方、心筋の状態を調べる検査です。不整脈の診断や、狭心症・心筋梗塞などを疑う手がかりになりますが、心電図だけでは分からないこともあります。[2][3]
「健診で異常と言われたけれど、何を意味するの?」「動悸があるのに、心電図が正常なのはなぜ?」。この記事では、検査の基本から結果票の読み方、追加検査、受診の目安まで順に説明します。
先に押さえたい、心電図の3つのポイント
- 得意なのは、脈のリズムと電気の伝わり方の評価。
- 正常でも、すべての心臓病を否定できるわけではありません。
- 異常があっても、所見名だけで重症度や治療は決まりません。
心電図とは?心臓の電気の流れを記録する検査
心電図は、心臓が動くときの小さな電気信号を、体の表面につけた電極で記録する検査です。英語ではelectrocardiogramといい、ECGやEKGと略されます。
心臓は、筋肉がばらばらに動くのではなく、電気信号を合図に順序よく動いています。心電図では、その信号を波形にして、脈の速さ・規則性・電気の伝わり方などを確認します。電気活動を記録する検査で、心臓の収縮力を直接測る検査ではありません。[2][3]
12誘導なのに、電極は10個なのはなぜ?
一般的な「標準12誘導心電図」は、両腕・両脚の4か所と、胸の6か所、計10個の電極を使います。「誘導」とは、電気の活動を観察する方向のことです。電極の組み合わせによって、12方向から心臓の電気活動を見ています。12個の電極をつけるという意味ではありません。[6]
電気を流す?痛い?放射線は使う?
通常の心電図は、体に電気を流さず、心臓から生じる信号を受け取るだけです。放射線も使いません。電極やシールで皮膚が少し赤くなったり、取り外すときに刺激を感じたりすることはあります。[2][3]
心電図でわかること・わかる病気
心電図が特に力を発揮するのは、心拍のリズムと電気の伝わり方の評価です。心臓の筋肉の血流不足や、心臓に負担がかかっていることを疑う手がかりも得られます。ただし、波形だけで病名や重症度が決まらない場合があります。[3][10]
| 調べること・病気 | 心電図から得られる手がかり | 知っておきたい限界 |
|---|---|---|
| 不整脈 | 心房細動、期外収縮、頻拍、徐脈などのリズムの異常。 | 検査中に出ていなければ、発作性の不整脈を捉えられないことがあります。 |
| 電気の伝わり方の異常 | 房室ブロック、右脚・左脚ブロックなど。 | 名前だけで治療の必要性は決まらず、程度や症状を確認します。 |
| 狭心症・心筋梗塞 | ST部分やT波などの変化から、血流不足や心筋の障害を疑います。 | 発作のないときや発症早期など、明らかな変化が出ない場合もあります。 |
| 心肥大・心筋症など | 波の高さや形に、心臓の筋肉の変化が現れる場合があります。 | 壁の厚さや動きを直接見るには心エコーなどが必要です。 |
| QT延長など | 心室の電気的な回復にかかる時間の異常を評価します。 | 薬、電解質、体質などを合わせて確認します。 |
| 電解質異常の影響 | カリウムなどの異常を疑わせる波形が出ることがあります。 | 心電図だけで数値は分かりません。確かめるには採血が必要です。 |
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主な確認資料:参考文献3・6・8・10。検査の目的は、症状や背景に応じて変わります。
心房細動は、症状がなくても見つかることがあります
心房細動は、心房の電気活動が乱れ、脈が不規則になる不整脈です。動悸が出る人もいれば、ほとんど感じない人もいます。心電図で見つかった場合は、症状の有無だけで放置を決めず、脳梗塞の予防も含めて医師が評価します。[6]
「心電図で心不全はわかる?」への答え
心電図は、心不全の原因や関連する不整脈を調べる助けになります。しかし、心電図だけで心不全を確定したり、重症度を決めたりすることはできません。息切れ・むくみなどの症状、診察、BNP・NT-proBNPなどの血液検査、心エコーなどを組み合わせて判断します。[9]
心電図が正常でも、心臓の病気は否定できない?
一度の安静時心電図が正常でも、すべての心臓病を否定することはできません。主に、次の3つの理由があります。[2][8][10]
- 短い時間の記録だから。動悸の発作がない時間帯には、不整脈が写らないことがあります。
- 病気の状態や時期によって、波形が変わるから。狭心症は、症状のないときに安静時心電図が正常な場合があります。急性冠症候群も、一度の心電図だけで除外できるとは限りません。
- 心臓の形や動きを直接見る検査ではないから。弁の異常、心臓の壁の厚さやポンプ機能などは、別の検査で評価します。
症状が続く場合は「前に正常だったから大丈夫」と決めず、症状が出る場面や変化を伝えてください。胸痛が疑わしい場合には、心電図の再記録や心筋トロポニンなどの採血が必要になることがあります。全員に同じ追加検査を行うわけではありません。[8]
心電図の波形の読み方|P波・QRS波・T波の意味
心電図は「山が高ければ心臓が強い」というグラフではありません。波の形・間隔・出る順番と、複数の誘導の関係から電気活動を読み取ります。ここでは、結果説明を理解するための基本を紹介します。[2][3]
| 波・間隔 | 表している主なこと |
|---|---|
| P波 | 心房に電気の興奮が広がる過程です。 |
| PQ(PR)間隔 | P波の始まりからQRS波の始まりまで。心房から心室へ信号が伝わる時間を評価します。 |
| QRS波 | 心室に電気の興奮が広がる過程です。QRS幅は、その広がりにかかる時間を表します。 |
| ST部分・T波 | ST部分は心室の広い範囲が電気的に興奮している時期に対応し、T波は主に心室が次の拍動に備えて電気的に回復する過程を表します。 |
| QT間隔・QTc | QRS波の始まりからT波の終わりまで。心室の興奮から回復までの時間です。心拍数の影響を補正した値をQTcと呼びます。 |
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確認資料:参考文献2・4・6。電気的な興奮や回復と、筋肉が縮んだり緩んだりする動きは、同じ現象ではありません。
波形はどの順番で見る?学習の4ステップ
読み方の基本は、目立つ波だけで病名を決めず、順番に情報を確かめることです。以下は理解を助ける整理であり、自己診断の手順ではありません。
- 症状と記録条件今の症状を優先します。紙送り速度・感度、電極の位置やノイズも確認します。
- 速さと間隔心拍数を確認し、R波の頂点どうしの間隔(RR間隔)が揃っているかを見ます。
- P波とQRS波の関係P波の有無や形、QRS波との対応、PQ(PR)間隔とQRS幅を確認します。
- 全体と過去の記録ST部分・T波・QTcなどを複数の誘導で確認し、過去の波形や診察・採血と合わせて考えます。
確認資料:参考文献5・6。強い胸痛・息苦しさ・意識の異常があるときは、波形を読むより救急対応を優先してください。[5][6][8]
3秒の記録で、拍の間隔を見比べる
3つの図は横軸をすべて3秒に揃えています。まずは波の高さではなく、拍が現れるタイミングに注目してください。3秒は間隔を比べるための長さで、診断に必要な記録時間を示すものではありません。
一定の間隔
早い拍が入る例
間隔が不揃いな例
教育用の模式図で、実患者の記録ではありません。縦軸の振幅は診断用の尺度ではなく、この図から病名・重症度は判断できません。12誘導心電図の代わりにはならず、症状やほかの検査と合わせた評価が必要です。[6]
心拍数の正常値は?
成人の安静時心拍数は、一般に1分間に60〜100回程度が目安です。ただし、睡眠中や運動習慣のある方では少なめになることがあり、緊張・発熱・運動では増えます。この範囲を外れたという理由だけで、危険な不整脈とは判断しません。小児には成人とは異なる基準が必要です。[10]
自動解析に書かれた病名は、確定診断?
機械が表示する所見は、診断を助ける情報です。波形に混じったノイズや電極の位置などでも結果が変わるため、表示だけで病名を確定せず、医師が波形・症状・過去の記録を確認します。QTcなどの数字も、自動計測値だけで判断せず、必要に応じて測り直します。[5][6]
原理や専門的な判読をさらに知りたい方は、心電図の歴史・波形の原理・異常所見の鑑別もご覧ください。
健康診断で「心電図異常」|よくある所見の意味
健診の結果票にある言葉は、「波形にどんな特徴があったか」を表す所見名の場合があります。所見名と病名は、必ずしも同じではありません。
下の表は言葉を理解するための目安です。自己判断で受診を取りやめるための表ではありません。「要精密検査」「要受診」などの指示があれば、それに沿って相談してください。[4][5]
| 結果票の言葉 | 主な意味 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 洞性徐脈・洞性頻脈 | 通常の信号の発生場所から出る脈が、遅め・速めになっています。 | 体調、運動習慣、服薬、めまいなどの症状との関係を確認します。 |
| 期外収縮 | 本来の予定より早いタイミングで拍動が入る不整脈です。 | 種類や頻度、連続していないか、心臓のほかの病気がないかを確認します。 |
| 右脚ブロック | 心室内の電気の通り道のうち、右脚を通る伝導に遅れなどがあります。 | ほかに心臓の病気がない場合もあります。初回の指摘か、症状や別の伝導異常があるかを確認します。 |
| 左脚ブロック | 左脚を通る電気の伝わり方に異常があります。 | 心臓の構造・機能の評価が必要になることがあります。新しい胸痛を伴う場合は救急評価を優先します。 |
| Ⅰ度房室ブロック | 心房から心室へ電気が届くまでの時間が長くなっています。 | 程度、症状、薬の影響などを確認します。すべてがペースメーカー治療の対象ではありません。 |
| ST-T異常・陰性T波 | ST部分やT波の形に変化があります。 | 心筋の血流不足、心肥大などの可能性を、変化の程度・分布・症状から評価します。所見だけで心筋梗塞とは決まりません。 |
| 左室高電位 | 左心室に関連する電気信号が大きく記録されています。 | 左室肥大を反映する場合も、体型などの影響の場合もあります。血圧や、必要に応じて心エコーを確認します。 |
| 異常Q波・R波増高不良 | Q波や、胸部誘導のR波の現れ方に特徴があります。 | 過去の心筋梗塞などの可能性に加え、体型や電極位置の影響などを区別します。 |
| QT延長・WPW型・ブルガダ型 | 電気的な回復時間や、信号の通り道、波形に特徴があります。 | 所見名だけで危険度は決まりません。失神歴、家族の突然死、薬、採血結果などを含め、専門的な評価を検討します。 |
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確認資料:参考文献4・5・6。緊急性は、この表よりも現在の症状を優先して判断します。
「前から同じ」「経過観察」なら放置してよい?
過去と変わらず、必要な評価を受けたうえで経過観察となることはあります。ただし、胸痛・息切れ・失神などが新たに出た場合は、以前の判定とは分けて考えます。再検査の時期は、所見や病歴に合わせて医師と相談してください。
結果票のアルファベットや数字による判定は、施設の方式により異なる場合があります。文字だけをほかの施設の判定表に当てはめず、結果票に書かれた説明と受診勧奨を確認しましょう。
心電図と心エコーの違い|どちらを受けるべき?
心電図は電気、心エコーは超音波で形や動きを調べる検査です。どちらか一方が、もう一方のすべてを代わりに調べられるわけではありません。[3][9]
| 検査 | 主に調べること | 症状があるときの考え方 |
|---|---|---|
| 心電図 | 心拍のリズム、電気の伝わり方、心筋の状態を疑うサイン。 | 動悸や胸痛などで、まず確認する検査の一つです。 |
| 心エコー | 心臓の大きさ、壁の厚さ、動き、弁の状態、血流など。 | 心雑音、息切れ、むくみ、心機能の異常が疑われる場合などに検討します。 |
| 採血 | 貧血、甲状腺機能、電解質、心臓の負担・障害を示す項目など。 | 症状や疑う病気に応じて、必要な検査項目を選びます。 |
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例えば、動悸の原因となる不整脈は、心エコーだけでは十分に評価できません。一方、心電図に左室高電位があっても、実際の壁の厚さは心エコーなどで確認します。症状と診察から、必要な検査を組み合わせることが大切です。
心電図検査の種類|安静時・ホルター・運動負荷
「いつ、どのくらいの頻度で症状が出るか」によって、適した記録方法が変わります。[2][6][7]
| 検査の種類 | 主な目的・特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 安静時12誘導心電図 | 横になった状態で、複数の方向から短時間の波形を記録します。 | 記録した時間帯以外の不整脈は、捉えられないことがあります。 |
| ホルター心電図 | 小型機器を装着し、通常24時間など、日常生活中の心電図を連続記録します。 | 症状が出た時刻や行動のメモが、波形との照合に役立ちます。 |
| より長期間の記録・イベント記録 | 症状の頻度に応じ、数日以上の連続記録や、発作時の記録を検討します。 | 機器ごとに記録方法や装着期間が異なります。 |
| 運動負荷心電図 | 運動中の症状や心電図の変化を、監視しながら調べます。 | 急性の心筋梗塞などが疑われる状態では、負荷をかける検査より救急評価を優先します。 |
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24時間の検査でも、その日に発作が起きなければ原因が分からないことがあります。例えば、月に1回程度の動悸は、毎日の動悸とは適した検査が違う場合があります。検査の必要性や実施施設は、医師と相談してください。
心電図検査の流れ・所要時間・服装・食事
- 症状や検査の目的を確認します。動悸・胸痛・失神の有無、服用している薬、過去の異常を伝えます。
- ベッドで横になり、電極をつけます。標準12誘導では、胸と両腕・両脚に電極を装着します。
- 力を抜いて、安静に記録します。体の動きや筋肉の緊張で波形にノイズが混じるため、検査担当者の案内に従います。
- 波形を確認し、必要な説明や追加評価を受けます。症状や所見によっては、記録を延長したり、再記録したりします。
波形の記録そのものは短時間です。着替えや電極の装着を含め、10分程度が一つの目安ですが、施設や状態により異なります。診察や待ち時間、追加検査は別です。[1]
検査前の食事・薬・服装はどうする?
- 食事:通常の安静時心電図だけであれば、原則として絶食は必要ありません。ただし、同時に行う採血や、運動負荷検査などの指示を優先してください。
- 薬:薬が心拍数や波形に影響することはありますが、自己判断で中止しないでください。お薬手帳を持参すると確認しやすくなります。
- 服装:胸や手足に電極をつけやすく、着脱しやすい服装が便利です。胸部の露出や着替えに不安があれば、検査前にお伝えください。
- 皮膚:シールでかぶれやすい方や、皮膚の傷などがある方は申し出てください。
確認資料:参考文献1・2。ホルター心電図の入浴可否などは、使用機器の説明に従ってください。
心電図検査の費用は?
症状や健診異常の精査など、診療上必要と判断された場合は、保険診療の対象になることがあります。健診や希望による検査は自費の場合があります。支払総額は、自己負担割合、初診・再診、診察や併用検査などで変わるため、検査名だけでは決まりません。実際の費用は受診先へご確認ください。
スマートウォッチの心電図・心房細動の通知はどう見る?
スマートウォッチの脈拍を光で測る機能と、電極で心電図を記録する機能は別の仕組みです。また、心電図機能がある機器でも、一般的な腕時計型の記録は、病院の12誘導心電図と同じ情報量ではありません。[7]
通知や自動判定は、受診のきっかけとして役立つ場合がありますが、それだけで病名を確定したり、通知が出ないことを理由に病気を否定したりはできません。「心房細動の可能性」などの通知が出たら、記録した波形、日時、症状の有無を保存して医療機関で相談してください。可能なら画面の判定文だけでなく、波形データも提示しましょう。
胸痛や強い息苦しさ、意識の異常がある場合は、機器の判定や記録の完了を待たず、救急対応を優先してください。一般向けのAIによる波形の説明も、個別の診断や受診判断を代わりに行うものではありません。
心電図を受ける目安と、救急受診が必要な症状
受診の緊急性は、過去の心電図の結果だけではなく、今の症状と全身の状態を基に考えます。[6][8][11]
119番へ連絡する症状
- 突然の強い胸痛、持続する胸の圧迫感、胸の症状に冷汗や強い息苦しさを伴う。
- 安静にしていても強く息苦しい、顔色や唇の色が悪い。
- 意識が戻らない、反応が鈍い、倒れて普段どおりの呼吸をしていない。
- 動悸に、失神・意識の異常・強い胸痛や呼吸困難を伴う。
記事を読み進めたり、外来予約を待ったりせず、119番へ連絡してください。自分で運転して受診することは避けましょう。倒れて反応がなく、普段どおりの呼吸がない場合は、119番の指示に従って胸骨圧迫・AEDの対応を進めてください。[12]
症状が治まっていても、当日中に医療機関へ相談する状態
- 新たな胸痛や胸の圧迫感が出た、または繰り返している。
- 初めて意識を失った、特に運動中・横になっているときに失神した。
- 動悸や脈の異常に、強いふらつきや失神しそうな感覚を伴った。
再発したり、上の重い症状を伴ったりする場合は119番へ。受診先に迷うときは、地域で利用できる救急相談窓口などに相談してください。
早めに内科・循環器内科へ相談する状態
- 健診で「要受診」「要精密検査」と判定された。
- 動悸や脈が飛ぶ感じを繰り返す。
- 以前より息切れしやすい、むくみが続くなどの変化がある。
- 心電図の異常に加え、原因不明の失神歴や若年の突然死の家族歴がある。
- スマートウォッチで心房細動の可能性などを繰り返し指摘された。
心電図異常・動悸の受診で持参するとよいもの
結果票の判定文だけでなく、可能なら心電図の波形そのものをお持ちください。過去の波形との比較は、「以前からある特徴か、新たな変化か」を考える助けになります。
- 今回と過去の健診結果、心電図の記録。
- お薬手帳、サプリメントを含む服用内容。
- 症状の日時・持続時間・起こった場面・伴う症状のメモ。
- 家庭血圧や脈拍の記録、スマートウォッチの波形。
- 失神したことがある場合は、そのときの状況や目撃した方の情報。
心電図についてよくある質問
Q. 心電図が正常なら、心筋梗塞や狭心症の心配はありませんか?
A. 正常という結果だけで、すべてを否定することはできません。狭心症は発作のないときに正常な場合があり、心筋梗塞なども初期の心電図だけで除外できるとは限りません。症状に応じて再記録や採血などを検討します。強い胸痛・冷汗・息苦しさがある場合は119番へ連絡してください。
Q. 健診でST-T異常と書かれたら、すぐに治療が必要ですか?
A. 所見名だけでは決まりません。心筋の血流不足や心肥大などを反映する場合も、ほかの要因による場合もあります。新しい変化か、症状や危険因子があるかを含めて評価します。「要受診」「要精密検査」の指示があれば、それに従って相談してください。
Q. 動悸があるのに、病院の心電図が正常なのはなぜですか?
A. 記録している時間帯に発作が出ていなければ、不整脈が写らないことがあります。また、動悸の原因が不整脈とは限りません。症状の頻度や持続時間を確認し、必要に応じてホルター心電図などの長時間記録や採血を検討します。
Q. 心電図と心エコーは、両方受けなければいけませんか?
A. 全員に両方が必要というわけではありません。心電図は主に電気活動、心エコーは形・動き・弁などを調べます。症状、診察、心電図の所見などから、必要な検査を選びます。
Q. 心電図異常は何科を受診すればよいですか?症状がなくても相談できますか?
A. 内科や循環器内科で相談できます。症状がなくても、健診で受診や精密検査を勧められた場合は、結果票と可能なら心電図の波形を持参してください。胸痛、強い息苦しさ、意識の異常などがある場合は、通常の予約ではなく救急対応を優先します。
確認資料:参考文献2・6・8・9。
えぷろんクリニックで相談できること
えぷろんクリニックでは、心電図異常や動悸などについて、症状・過去の検査・服薬内容を確認し、必要に応じて12誘導心電図、24時間ホルター心電図、採血、心エコーなどで評価します。高血圧・糖尿病・脂質異常症など、心臓病に関わる生活習慣病の管理も行っています。
循環器内科の視点に加え、呼吸器内科の医師も在籍し、症状に応じて診療します。専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関へ紹介します。通院が難しい方の訪問診療についてもご相談いただけます。検査の予約や実施時期は、症状と診療状況に応じてご案内します。
姫路市で心電図異常や動悸にお悩みの方、生活習慣病や心臓の病気が心配な方は、えぷろんクリニックまでご相談ください。症状や検査結果を確認しながら、必要に応じて適切な検査や専門医療機関との連携を行います。
強い胸痛・呼吸困難・意識の異常がある場合は、WEB予約を待たず119番へ連絡してください。
参考文献・確認資料
情報確認日:2026年10月21日。一般的な医学情報としてまとめており、個別の診断・治療は症状や検査結果に応じて判断します。
- 国立循環器病研究センター.安静時心電図検査.
- MedlinePlus(米国国立医学図書館).Electrocardiogram: Medical Test.
- American Heart Association.Electrocardiogram(EKG or ECG).2025年2月24日レビュー.
- 日本人間ドック・予防医療学会.心電図:検査内容・所見の解説.
- 日本人間ドック学会.標準12誘導心電図検診判定マニュアル(2023年度版).
- 日本循環器学会・日本不整脈心電学会.JCS/JHRS 2022 Guideline on Diagnosis and Risk Assessment of Arrhythmia.Circulation Journal.2024.
- 日本不整脈心電学会・日本循環器学会.2025年 携帯型/装着型心電計の適切使用に関するコンセンサスステートメント(2025年3月一部改訂版).
- 日本循環器学会ほか.急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版).
- American Heart Association.Diagnosing Heart Failure.
- MedlinePlus(米国国立医学図書館).Electrocardiogram: Medical Encyclopedia.2026年4月28日レビュー.
- 総務省消防庁.症候別 緊急度分類(119番プロトコル).
- 総務省消防庁.応急手当WEB講習:助けを呼ぶ(119番通報とAEDの依頼).
院内の検査体制は、えぷろんクリニック公式「検査・設備のご案内」等を確認しています。