睡眠と循環器のしくみを、専門医が解説

喉・脳・心臓から読み解く発症の仕組みと、CPAP治療の意味

著者:えぷろんクリニック 院長 松尾晃樹(日本循環器学会認定 循環器専門医)/医師紹介・専門資格
記事更新日:

姫路市で検査・CPAPをご検討の方へ:当院では簡易検査の機器は院内貸出、精密PSGの機器は自宅へ配送して検査を行います。当院の診療・検査・CPAP継続管理 / 費用目安 / いびき・眠気の受診目安

「睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に息が止まる病気」

この説明を聞いたことがある方は多いと思います。しかし、なぜ起きている間は普通に呼吸できるのに、眠ると呼吸が止まるのでしょうか。なぜ、喉の問題が高血圧や心房細動、心不全と関係するのでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群を理解するうえで重要なのは、空気の通り道である「喉」、呼吸を調節する「脳と神経」、その影響を受ける「心臓と血管」を、つながりのある仕組みとして考えることです。

とくに閉塞性睡眠時無呼吸では、気道が塞がるたびに、酸素濃度の低下、自律神経の変動、睡眠の分断が繰り返されます。これらが、眠気だけではなく循環器系への負担につながります。[3]

この記事では、成人の睡眠時無呼吸を中心に、病気が起こる仕組み、検査結果の意味、治療がどこに作用するのかを掘り下げて説明します。

1.まず知っておきたい、閉塞性と中枢性の違い

睡眠時無呼吸は、すべて同じ原因で起きるわけではありません。大きく分けると、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と中枢性睡眠時無呼吸(CSA)があります。

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閉塞性・中枢性・混合性無呼吸の違い
種類主に何が起きているか無呼吸中の呼吸努力
閉塞性睡眠時無呼吸:OSA喉の空気の通り道が狭くなる、または塞がる息を吸おうとする動きは続いている
中枢性睡眠時無呼吸:CSA呼吸を起こす神経からの出力が一時的に低下・消失する息を吸おうとする動き自体がなくなる
混合性無呼吸一つの無呼吸の中に、中枢性と閉塞性の要素がある前半と後半で呼吸努力の状態が異なる

一般に「いびきを伴う睡眠時無呼吸」としてよく知られているのは閉塞性です。一方、心不全などに関連して中枢性の無呼吸がみられる場合もあり、両者を区別して評価する必要があります。[1]

閉塞性は、たとえるなら「呼吸をする力は働いているのに、通り道が閉じている状態」です。中枢性は、「通り道だけではなく、呼吸を動かす調節そのものが不安定になっている状態」と考えると、違いを理解しやすくなります。

この違いは、治療の選び方にも関わります。

2.なぜ、起きている間は呼吸できるのに、眠ると喉が塞がるのか

喉は、硬い管ではありません

鼻や口から入った空気は、咽頭という喉の部分を通って気管へ進みます。

この咽頭は、硬い管のように常に形が固定されているわけではありません。舌、軟口蓋、咽頭の側壁などの柔らかい組織に囲まれ、周囲の筋肉の働きや内外の圧力によって広さが変化します。

息を吸うとき、胸の中には空気を引き込むための陰圧が生じます。しかし、柔らかい喉では、この吸い込む力が気道を内側へ狭める方向にも働きます。気道が開いているかどうかは、「潰そうとする力」と「開いておこうとする力」の釣り合いによって決まります。[1, 2]

起きている間は、筋肉が気道を支えています

気道を支える代表的な筋肉が、オトガイ舌筋(genioglossus)です。舌を前方へ動かす作用があり、舌の付け根の周囲に空気の通り道を確保するうえで重要です。

閉塞性睡眠時無呼吸のある人では、起きている間、この筋肉の活動を高めて、もともと狭い気道を補っている場合があります。つまり、日中に普通に呼吸できていることは、必ずしも「気道が十分に広い」ことを意味しません。

眠りに入って筋肉への覚醒時の支えが弱まると、それまで補えていた狭さが表面化し、気道が閉塞しやすくなります。[11]

睡眠時無呼吸は、単に舌が大きい病気でも、筋力が弱い病気でもありません。気道の形と、睡眠中にそれを支える働きの組み合わせで起こります。

「潰れやすさ」を表すPcritとは

専門的には、気道の潰れやすさを評価する指標として、咽頭の臨界閉鎖圧:Pcritがあります。

これは、気道が閉じる境界となる圧力を表す考え方です。一般に、Pcritが高いほど気道は閉じやすく、開いた状態を保つために、より強い支えが必要になります。

ただし、Pcritは単純な喉の太さそのものではありません。測定条件によって筋活動などの影響も受けます。「形がどれだけ狭いか」だけではなく、「力が加わったとき、どれだけ潰れやすいか」を考える指標です。[2]

3.肥満だけでは説明できない理由――睡眠時無呼吸の「4つの要素」

睡眠時無呼吸には、肥満がある人も、やせている人もいます。同じくらいの体格でも、重症度は大きく異なります。

この違いを説明するために、研究では次の4つの生理学的要素が注目されています。

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睡眠時無呼吸の成り立ちに関わる4つの要素
要素専門用語分かりやすくいうと
気道の潰れやすさ上気道の解剖学的特性・Pcrit喉が物理的に閉じやすいか
気道を開く筋肉の反応筋応答性狭くなったとき、筋肉が十分に支え直せるか
呼吸調節の不安定さループゲイン呼吸の乱れに対して、調節が過剰に反応しないか
呼吸の乱れで目覚める閾値呼吸性覚醒閾値どの程度の刺激で脳が覚醒するか

これらを直接測定した研究では、患者さんごとに各要素の関与が異なることが示されています。こうした病気を生み出す仕組みの違いを、エンドタイプと呼びます。[2]

肥満は「首の脂肪」だけの問題ではありません

肥満に伴って、舌や喉の周囲の軟部組織が大きくなると、気道のための空間が狭くなります。

MRIを用いた研究では、減量による舌の脂肪量の減少が、無呼吸の改善と関連していました。体重減少が呼吸を改善する仕組みの一つとして、舌や周囲組織の変化が考えられます。[12]

ただし、肥満がなくても、顎が小さい、下顎が後方に位置する、扁桃が大きいなど、骨格や軟部組織の組み合わせによって気道は狭くなります。したがって、「太っていないから睡眠時無呼吸ではない」とは判断できません。[1, 3]

ループゲイン――呼吸の調節が「頑張りすぎる」場合

呼吸は、体内の酸素や二酸化炭素の状態に応じて調節されています。

換気が不足すると二酸化炭素が増え、呼吸を強める方向に働きます。反対に、換気が過剰になると二酸化炭素が減り、呼吸を弱める方向に働きます。

この調節系の反応の大きさを考える概念が、ループゲインです。

たとえば、室温が少し下がっただけで暖房が強く働きすぎ、その後に暑くなって暖房が止まり、また寒くなる――という調節を想像してください。呼吸でも、乱れを修正しようとする反応が過大になると、強い呼吸と弱い呼吸の波が生じやすくなります。

呼吸を動かす出力が弱まる局面では、喉を支える筋活動も低下し、再び閉塞しやすくなる場合があります。実際に、呼吸調節の不安定さが無呼吸の重症度に強く関係する患者群が確認されています。[2]

覚醒閾値――目覚めやすければ安全、とは限りません

呼吸が妨げられると、脳が短時間だけ覚醒し、気道を開き直すことがあります。これは重要な防御反応です。

一方、わずかな呼吸の乱れですぐに覚醒してしまうと、気道を支える筋肉が十分に働く前に睡眠が中断され、その後の過大な呼吸反応も含めて、呼吸が安定しにくくなる場合があります。[2]

ただし、覚醒しにくくすればよいわけでもありません。防御反応が遅れることで、無呼吸や酸素低下が長引く可能性もあります。

覚醒閾値を変化させる薬剤の小規模な生理学研究でも、反応には個人差があり、酸素低下が悪化する例がありました。この仕組みは、睡眠薬を自己判断で使用・増量すれば無呼吸が治る、という意味ではありません。[13]

4.同じ人でも、寝る姿勢や睡眠段階によって重症度が変わる

仰向けで悪化する「体位依存性」

仰向けになると、舌や周囲組織の位置関係が変化し、気道が狭くなりやすい人がいます。このため、横向きでは無呼吸が少なく、仰向けで増える場合があります。

ただし、「横向きなら全員治る」わけではありません。姿勢による影響の程度は人によって異なるため、体位療法を選ぶ際は、実際の検査結果で確認することが重要です。[1]

REM睡眠で悪化する場合

REM睡眠は、脳の活動が比較的高く、特徴的な筋活動の低下を伴う睡眠段階です。

この時期には、喉を支える筋肉の働きが弱まり、無呼吸が長くなったり、酸素低下が深くなったりする場合があります。また、REM睡眠中の無呼吸は、高血圧との関連が報告されています。[14]

ここで大切なのは、一晩の平均値だけでは、特定の時間帯に集中する異常が目立ちにくくなることです。

「一晩を通した数値はそれほど高くないが、REM睡眠中に無呼吸が集中している」という場合もあります。睡眠時無呼吸は、一晩中まったく同じ状態が続く病気ではありません。

5.無呼吸が起きている間、体には何が起きているのか

閉塞性の無呼吸では、気道が閉じても、胸やお腹は息を吸おうと動き続けます。その結果、酸素の低下だけでなく、胸の中の圧力変化や自律神経の変動が重なります。[4]

心臓・血管への影響を理解する鍵は、次の3つです。

① 間欠的低酸素――酸素が下がり、戻ることを繰り返す

無呼吸で換気が途絶えると、血液中の酸素が低下します。呼吸が再開すると、酸素は再び回復します。

このような酸素低下と回復の繰り返しを、間欠的低酸素と呼びます。

問題は、単に酸素が不足することだけではありません。低酸素と再酸素化の反復は、酸化ストレスや炎症に関わる反応を引き起こし、血管の内側を覆う血管内皮の機能に影響します。

患者さんの血管内皮細胞を調べた研究では、酸化ストレスや炎症に関連する変化とともに、血管を拡張させる一酸化窒素、いわゆるNOの利用可能性の低下が示されました。[15]

ただし、細胞の変化が確認されることと、特定の人に将来必ず心筋梗塞が起こることは別です。病態の仕組みと、実際の臨床的な危険度は区別して考える必要があります。

② 胸腔内陰圧――塞がった喉に向かって、強く息を吸おうとする

気道が閉じたまま息を吸おうとすると、胸の中の圧力は強く陰圧になります。

心臓が血液を送り出す負担を考える際には、血圧だけでなく、心臓の内側と外側の圧力差が重要です。これを経壁圧と呼びます。

考え方を単純化すると、

心臓の壁を隔てた圧力差 = 心臓の内側の圧力 − 心臓の外側の圧力

です。外側の圧力が大きく低下すると、同じ内圧でも、この差は大きくなります。

心不全と閉塞性睡眠時無呼吸を合併した患者さんを対象とする生理学研究では、睡眠中の閉塞性無呼吸に伴って左心室の負荷が増え、CPAPによって軽減することが確認されています。[16]

また、無呼吸中には左右の心室の相互作用も変化します。実際の睡眠中の心エコー観察では、一部の患者さんで心室中隔が左側へ偏位し、左心室の形が変わる現象も示されています。[17]

無呼吸は「酸素が下がる現象」であると同時に、「心臓の周囲の圧力が大きく変動する現象」でもあるのです。

③ 覚醒と交感神経刺激――夜間に繰り返される急な循環変動

呼吸の異常をきっかけに脳が短時間覚醒すると、交感神経が強く働き、血圧や心拍が変化します。本人が翌朝覚えていないほど短い覚醒でも、生理学的な反応は起こります。

交感神経活動を直接測定した研究では、睡眠時無呼吸の患者さんに、睡眠中だけでなく覚醒中にも高い交感神経活動がみられました。CPAPで無呼吸を抑えると、睡眠中の交感神経活動と血圧の上昇が軽減しました。[18]

このように、一つひとつの呼吸イベントが、酸素、圧力、自律神経の変動を伴っています。

6.なぜ睡眠時無呼吸で高血圧になるのか

睡眠時無呼吸と高血圧の関係は、「眠れていないから血圧が高い」という一言では説明できません。

血管を収縮させる刺激が繰り返される

無呼吸に伴う交感神経の活性化は、血管を収縮させる方向に働きます。呼吸が再開する前後に血圧が上昇し、その変動が一晩に何度も繰り返されます。

さらに、交感神経活動の亢進が日中にも残る場合があり、夜間の呼吸異常が、日中の血圧にも関わり得ます。[18]

夜に血圧が下がりにくくなる

血圧の評価では、診察室で測る数値だけでなく、睡眠中の変化も重要です。

夜間に十分下がらないパターンをnon-dipper型、夜間のほうが高くなるパターンをriser型と呼びます。

治療抵抗性高血圧と睡眠時無呼吸を合併した患者さんを対象としたHIPARCO試験では、こうした夜間血圧の異常が多くみられ、CPAPによって夜間の血圧パターンが改善することが示されました。[19]

血管そのものの変化も関係する

重症の閉塞性睡眠時無呼吸と高血圧について調べた研究では、それぞれが動脈の硬さや心臓の構造変化と関連し、両者を合併すると異常がより強い傾向がありました。

これは、短時間の血圧上昇だけでなく、長期的な血管・心臓の負担を考える必要があることを示唆します。ただし、こうした関連を調べる研究だけで、すべての因果関係が確定するわけではありません。[20]

薬を飲んでも血圧が十分に下がらない場合、服薬状況、塩分摂取、ほかの病気などとともに、睡眠時無呼吸も評価対象になります。AHAの科学的声明でも、治療抵抗性・コントロール不良の高血圧における睡眠時無呼吸のスクリーニングが推奨されています。[3]

7.なぜ心房細動や不整脈と関係するのか

心房細動は、心房の電気的な活動が乱れる不整脈です。睡眠時無呼吸との関係は、大きく分けて「その瞬間に不整脈を誘発する作用」と「長期的に不整脈が起こりやすい状態をつくる作用」から考えられます。

その瞬間の引き金になる変化

無呼吸中には、酸素と二酸化炭素の変化、自律神経の変動、胸腔内圧の変化が生じます。

これらは、心筋の電気的な性質や心房にかかる力を変化させ、不整脈が起こるきっかけになり得ます。呼吸イベントの前後で、自律神経の状態が大きく揺れ動くことも重要です。[4]

長期的な心房リモデリング

同じ負荷が長期間繰り返されると、心房の拡大、線維化、電気の伝わり方の変化などに関与する可能性があります。こうした構造・機能の変化を、心房リモデリングと呼びます。

睡眠時無呼吸と心房細動の関係を考える際には、肥満、加齢、高血圧などの共通した背景も含めて評価する必要があります。AHAの不整脈に関する科学的声明でも、これらの機序と臨床研究が整理されています。[4]

ただし、「睡眠時無呼吸が心房細動と関連する」ことと、「CPAPを使えば心房細動の再発を確実に防げる」ことは同じではありません。 治療効果の証拠については、後半で詳しく説明します。

8.心不全と睡眠時無呼吸は、双方向に影響する

心不全のある方では、「無呼吸が心臓に負担をかける」という方向だけではなく、心不全の状態が無呼吸を起こりやすくする方向もあります。

体液が、脚から首や胸へ移動する

日中、下半身に分布していた体液は、横になると上半身へ再分布します。

心不全などで体液が多い場合、この移動が首周囲の組織のむくみや気道の狭さに関わる可能性があります。これを夜間の頭側体液移動:rostral fluid shiftと呼びます。

心不全の男性患者を中心とした研究では、夜間に脚から移動する体液の量、首周囲径の変化、睡眠時無呼吸の程度の間に関連が示されました。[21]

ただし、体液移動だけですべてを説明できるわけではなく、性別などによって関連の強さが異なることも報告されています。[22]

心不全では、中枢性の無呼吸も起こる

心不全に伴う肺うっ血、呼吸調節の変化、血液の循環時間の延長などは、中枢性睡眠時無呼吸にも関係します。

したがって、心不全患者さんの睡眠時無呼吸を、すべて「喉が塞がる病気」として扱うことはできません。心不全の状態を整えることと、無呼吸の型を確認することの両方が必要です。[10, 21]

9.中枢性睡眠時無呼吸――なぜ「呼吸しすぎた後」に息が止まるのか

中枢性睡眠時無呼吸を理解する鍵は、酸素だけではなく、二酸化炭素:CO₂です。

二酸化炭素は、呼吸を調節する重要な信号

二酸化炭素は、体内でエネルギーを使う過程で産生され、肺から排出されます。

換気が強くなると二酸化炭素は多く排出され、動脈血中の二酸化炭素分圧、PaCO₂が下がります。

睡眠中には、PaCO₂がある水準を下回ると呼吸の出力が一時的に消失することがあります。この境界を、無呼吸閾値:apneic thresholdと呼びます。心不全に伴う中枢性無呼吸では、過換気によるPaCO₂低下の関与が示されています。[23]

ここでいう過換気は、不安や緊張による過換気だけを指すものではありません。心肺の病態に関連して、必要量に比べて換気が強くなっている状態も含みます。

呼吸が強くなり、弱くなり、止まる

心不全に伴う周期性呼吸では、次のような循環が成立する場合があります。

呼吸が強くなる → CO₂が下がりすぎる → 呼吸が弱まり、無呼吸になる → CO₂が再び上がる → 呼吸が強くなる

この際、呼吸調節の反応性に加えて、肺で起きた変化が血液を介して調節系へ伝わるまでの時間も関係します。フィードバックに遅れがあると、調節が行き過ぎやすくなるためです。

呼吸の大きさが徐々に増え、徐々に減る波と無呼吸を繰り返す特徴的なパターンが、チェーン・ストークス呼吸です。[1, 23]

ただし、中枢性無呼吸のすべてがこの仕組みで起こるわけではありません。薬剤、特にオピオイドの使用など、背景によって呼吸調節の異常の成り立ちは異なります。[10]

10.眠気だけではない――夜間頻尿、糖代謝、腎臓との関係

なぜ、夜中のトイレが増えることがあるのか

夜間頻尿には、膀胱や前立腺の病気、糖尿病、心不全、薬剤、飲水量など、さまざまな原因があります。

睡眠時無呼吸では、覚醒が増えてトイレに行く機会が増えることに加えて、心臓から分泌される心房性ナトリウム利尿ペプチド:ANPの関与が考えられています。

ANPは、腎臓からのナトリウムや水の排泄に関わるホルモンです。小規模な生理学研究では、無呼吸を繰り返している睡眠中にANPが高まり、CPAPによって低下することが確認されました。[24]

したがって、夜間頻尿と大きないびき、無呼吸の指摘が重なる場合には、泌尿器の問題だけでなく睡眠も確認する意味があります。

間欠的低酸素は、インスリンの効き方にも影響する

インスリン抵抗性とは、血糖を下げるインスリンが効きにくくなった状態です。

健康な人に実験的な間欠的低酸素を与えた研究では、インスリン感受性やブドウ糖処理能力の低下が認められました。これは、低酸素の反復そのものが糖代謝に影響し得ることを示す生理学的な証拠です。[25]

一方、実際の糖尿病患者さんには、体重、食事、運動、薬剤など多くの要因があります。この実験結果を、そのまま「CPAPを使えば糖尿病が治る」と読み替えることはできません。

腎臓の病気では、体液の問題も重なる

腎不全では体液がたまりやすくなり、夜間の体液移動が睡眠時無呼吸に関わる場合があります。末期腎不全患者を対象とした研究でも、夜間の体液移動と閉塞性睡眠時無呼吸の関連が検討されています。[26]

心臓、腎臓、睡眠は、それぞれ独立した問題ではなく、体液や循環を介してつながっています。

11.AHIとは何か――「無呼吸の回数」だけで十分なのか

AHIは、睡眠1時間あたりのイベント数

AHI:無呼吸低呼吸指数は、睡眠1時間あたりに無呼吸と低呼吸が何回起きたかを表す指標です。

無呼吸は空気の流れがほぼ止まる状態、低呼吸は流れが減少し、酸素低下や覚醒などを伴う状態として判定されます。低呼吸の判定基準には違いがあり、採用する基準によってAHIも変わり得ます。[5]

成人では、一般に次の区分が用いられます。

成人のAHIによる一般的な重症度分類
AHI一般的な重症度区分
5以上15未満軽症
15以上30未満中等症
30以上重症

これは医学的な重症度の分類です。保険診療上の治療適用基準と、同じものではありません。[1]

同じAHIでも、体にかかる負担は同じとは限りません

たとえば、短い低呼吸が多い人と、長い無呼吸に深い酸素低下を伴う人が、同じAHIになることがあります。

AHIは「頻度」を表しますが、イベントの長さや酸素低下の深さを、そのまま数値に反映するわけではありません。

この限界を補うために、酸素低下の頻度、深さ、持続時間など、複数の指標を組み合わせる考え方が重要になっています。[7]

酸素の検査結果で見ていること

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酸素低下を評価する主な指標
指標主に表すもの読み取る際の注意
ODI一定以上の酸素低下が起きた頻度3%低下、4%低下など定義の確認が必要
最低SpO₂記録中で最も低かった酸素飽和度一瞬の値であり、測定誤差の影響も考える
T90SpO₂が90%未満だった時間、またはその割合無呼吸以外の肺疾患や低換気の影響も受ける
Hypoxic burden呼吸イベントに関連した酸素低下の深さと長さを統合した負荷AHIやT90とは異なる概念

とくにhypoxic burden:低酸素負荷は、呼吸イベントに伴う酸素低下を、深さと持続時間を含む「面積」として捉える指標です。大規模コホート研究では、心血管死亡との関連が示されました。[7]

ただし、将来のリスクをよく予測する指標が見つかることと、その指標に従って治療すれば予後が改善することは、別の検証課題です。

AHIを捨てて別の数値一つに置き換えるのではなく、症状、酸素低下、持病などと合わせて解釈することが大切です。

12.簡易検査と精密PSG――検査で分かること、分からないこと

簡易検査では、睡眠時間の把握に限界がある場合がある

自宅で行う簡易検査は、睡眠中の呼吸を評価するために役立ちます。ただし、測定項目は機器によって異なります。

一般的な脳波を記録しない簡易検査では、実際に眠っていた時間を直接判定できません。そのため、評価に使用する時間が実際の睡眠時間より長くなると、呼吸イベントの頻度を低く見積もる可能性があります。

こうした検査で用いられる指標が、REI:呼吸イベント指数です。機器や報告書の表記は異なるため、名前だけでなく、何を測って、どの時間で割った数値かを確認する必要があります。[5]

説明のため、呼吸イベントが120回あり、評価時間が8時間だったとすると、1時間あたり15回です。しかし、実際に眠っていたのが4時間で、同じ120回がその間に起きていたなら、睡眠1時間あたりでは30回になります。

これは計算の違いを示す仮の例ですが、「記録時間」と「睡眠時間」を区別する意味が分かります。

精密PSGでは、睡眠と呼吸を同時に評価する

精密PSGでは、脳波などを使って睡眠段階や覚醒を判定し、呼吸の流れ、呼吸努力、酸素飽和度などを合わせて評価します。

これによって、REM睡眠中に集中する無呼吸、呼吸に関連する覚醒、閉塞性と中枢性の違いなどを、より詳しく検討できます。[1, 5]

簡易検査が陰性でも、そこで終わらない場合がある

AASMの診断ガイドラインでは、簡易検査が陰性、不確実、または技術的に不十分であった場合に、PSGによる評価を行うことを推奨しています。

また、重要な心肺疾患、低換気が疑われる状態などでは、最初からPSGを選ぶことが適切な場合があります。簡易検査を受けたという事実だけで、あらゆる睡眠呼吸障害を否定できるわけではありません。[5]

「肥満低換気症候群」は、重症の無呼吸と同じではない

肥満があり、睡眠中だけでなく日中にも二酸化炭素が高くなる場合には、肥満低換気症候群:OHSを考えます。

これは、肥満、睡眠呼吸障害、覚醒時のPaCO₂上昇を認め、ほかの低換気の原因を除外して診断する病態です。単に「AHIが高い状態」とは異なり、血液ガスなども含めた評価が必要になります。[27]

13.CPAPは、なぜ効くのか

酸素を足すのではなく、空気の通り道を支える

CPAPは、持続的に気道へ陽圧をかける治療です。

基本的には、周囲の空気をマスクから送り、その圧力で喉が閉じないように支えます。睡眠中の呼吸を一回ずつ機械が代行することが、通常のOSAに対するCPAPの主な役割ではありません。

いわば、空気の圧力で気道の内側から支える治療です。実際に、内視鏡と呼吸流量を同時に観察した研究では、CPAPによって上気道の複数部位が広がり、吸気流量が改善することが確認されています。[28]

気道の閉塞が抑えられれば、その先に生じる酸素低下、過大な呼吸努力、呼吸に伴う覚醒も減らせます。CPAPは、酸素の数値だけを補正するのではなく、呼吸イベントの上流にある閉塞そのものに介入する治療です。[6]

酸素療法と同じではない

「酸素が下がるのなら、酸素を吸えばよいのでは」と思われるかもしれません。

しかし、酸素投与で酸素飽和度が改善しても、気道の閉塞や大きな呼吸努力が同じように解消されるとは限りません。

心血管疾患または複数の危険因子を持つ患者さんを対象としたHeartBEAT試験では、CPAPは血圧を低下させましたが、夜間の酸素投与では同様の血圧低下は認められませんでした。[29]

この結果は、睡眠時無呼吸の影響を、酸素低下だけで説明できないことを考えるうえでも重要です。

「4時間使えば十分」という意味ではありません

CPAPの研究では、「1日4時間以上の使用」が解析上の区分として使われることがあります。

しかし、これは生理学的に「4時間使えば、残りの睡眠も守られる」という意味ではありません。

REM睡眠は睡眠の後半に多くなるため、寝始めだけCPAPを使って途中で外すと、無呼吸が強く出る時間帯が未治療のまま残る可能性があります。[14]

治療は、使用時間の数字だけを達成することではなく、実際の睡眠をできるだけ治療でカバーすることを目指します。使い続けにくい場合には、マスク、漏れ、鼻症状、乾燥、設定などを医療者と確認することが重要です。[6]

CPAPの効果はいつから感じられますか?

CPAPは、使用中の気道の閉塞を抑える治療です。眠気や熟睡感の変化には個人差があり、「何日で改善する」と一律には決められません。開始後も症状と機器の使用・治療データを確認し、使いにくさがあれば調整します。[6] 心筋梗塞・脳卒中の予防については、研究でわかっている効果と限界もご確認ください。

CPAPのフォロー診察では何を確認しますか?

使用時間、空気漏れ、治療中に残る無呼吸・低呼吸の指標と、眠気・乾燥・鼻症状などを合わせて確認します。機器の数値は、症状や記録の条件と照らし合わせて医師が判断します。使いにくい場合は、自己判断で中止したり圧設定を変えたりせず、医療機関へご相談ください。[6]

14.CPAP以外の治療は、どこに作用するのか

治療の違いは、病態のどこへ介入するかで理解できます。

マウスピース――下顎を前方へ保つ

睡眠時無呼吸用の口腔内装置は、主に下顎を前方へ保持することで、舌や周囲組織の位置関係を変え、気道の開存を助けます。

歯ぎしり用のマウスピースや、市販の装置と同じものではありません。口腔内装置のガイドラインでは、個別に作製・調整できる装置、歯科的な副作用の確認、治療後の睡眠検査による効果確認が重視されています。[30]

いびきが小さくなったことだけで、無呼吸まで十分に改善したとは判断できません。

減量――気道にかかる解剖学的な負荷を軽くする

肥満のある人では、減量によって舌や周囲の軟部組織が変化し、閉塞しにくくなる可能性があります。[12]

また、2024年のSURMOUNT-OSA試験では、肥満を伴う中等症から重症のOSAに対するチルゼパチドの治療で、AHIなどの改善が示されました。これは、肥満への薬物治療を含む介入が、睡眠時無呼吸にも影響し得ることを示す研究です。[31]

ただし、この結果は、すべての体格・病型の患者さんに同じ効果があることや、CPAPを自己判断で中止できることを意味しません。研究結果の紹介と、国内の適応・処方条件、個々の治療方針は分けて考える必要があります。

体位療法・手術――閉塞する条件や部位へ介入する

仰向けで悪化する人に対する体位療法や、扁桃などの解剖学的な要因に対する手術は、気道が狭くなる条件や部位を変える治療です。

治療を選ぶには、「どこが、どのような条件で閉じているか」が重要です。どの治療も、すべての患者さんに同じように適するわけではありません。[1]

舌下神経刺激療法――気道を開く筋肉の働きを利用する

舌下神経刺激療法は、舌の運動に関わる神経を刺激して、睡眠中の気道の開存を助ける治療です。

CPAPが十分に使用できない患者さんのうち、一定の条件を満たす人を対象とした研究で、呼吸イベントや症状の改善が示されています。植込みを伴う治療であり、閉塞の状態などを評価して適応を判断します。[32]

このように、CPAP、口腔内装置、減量、体位療法、手術、神経刺激は、同じ無呼吸に対して異なる作用点を持っています。

15.CPAPで心臓病は防げるのか――研究結果を正確に読む

ここは、睡眠時無呼吸を説明するうえで、とくに慎重さが必要な部分です。

病気が心血管疾患と関連すること、病態から治療効果が期待されること、実際に治療で心筋梗塞や脳卒中が減ると証明されることは、それぞれ別の段階です。

眠気や睡眠関連の生活の質に対する効果

CPAPを含む陽圧治療について、AASMのガイドラインは、強い眠気のある成人OSAに対する使用を強く推奨しています。また、睡眠関連の生活の質が低下している場合や、高血圧を合併する場合にも、条件付きで推奨しています。[6]

つまり、心筋梗塞予防の証拠だけで、CPAPの価値のすべてが決まるわけではありません。

血圧への効果――改善は期待できるが、降圧薬の代わりではない

HIPARCO試験では、治療抵抗性高血圧とOSAを合併する194人を対象に、通常の降圧治療を続けたうえでCPAPの効果を検討しました。

12週間後、CPAP群では対照群より、24時間平均血圧が約3.1 mmHg低下しました。一方、24時間収縮期血圧の群間差は統計学的に有意ではありませんでした。[19]

この結果から言えるのは、CPAPが血圧管理を補助し得るということです。「CPAPを始めれば降圧薬が不要になる」とは言えません。

心房細動――観察研究と無作為化試験を分ける

観察研究では、CPAPの使用と心房細動の再発減少との関連が報告されています。[4]

しかし、肺静脈隔離術を受けたOSA合併の発作性心房細動患者を対象とした無作為化試験では、CPAPによってAHIが改善したにもかかわらず、検討された期間の心房細動再発率に有意差は認められませんでした。[33]

この試験だけで、すべての心房細動患者にCPAPが無効だと結論づけることもできません。一方で、「CPAPで心房細動再発を確実に予防できる」と宣伝する根拠にもなりません。

心血管イベント――SAVE試験が示したこと

SAVE試験では、冠動脈疾患または脳血管疾患があり、中等症から重症のOSAを合併する2,717人が対象となりました。

対象者の多くは眠気が強くない患者さんで、CPAPの平均使用時間は一晩3.3時間でした。平均3.7年間の追跡で、CPAPによる主要な心血管イベントの有意な減少は認められませんでした。一方、いびき、眠気、生活の質などは改善しました。[8]

この結果は、試験で検討された患者群と使用状況において、心血管イベント予防効果が示されなかったことを意味します。

眠気の強い患者さん、ほかの病型、十分な使用時間を確保できる患者さんなどに、同じ結論をそのまま広げられるかは別の問題です。

十分に使えている人の解析では、どうだったのか

2023年には、主要な無作為化試験の個人データ4,186人分を統合した解析が報告されました。

治療を割り当てられた群同士の比較では、心血管イベントの差は示されませんでした。一方、使用状況を考慮した解析では、1日4時間以上の良好な使用と、再発イベントリスクの低下との関連が示されました。ハザード比は0.69でした。[9]

ただし、「しっかり使う人」と「使えない人」が無作為に分けられたわけではありません。健康行動や背景の違いなどの影響を完全には取り除けないため、この結果を因果効果の確定と受け取ることはできません。

現時点で大切なのは、CPAPの効果を過小評価することでも、万能視することでもなく、症状、病型、併存疾患、実際の使用状況を踏まえて治療目的を共有することです。

16.心不全に対するASVは、通常のCPAPと分けて考える

ASV:適応補助換気は、呼吸の変動に合わせて補助を変化させる治療です。主として気道を開く通常のCPAPとは、仕組みと対象が異なります。

心不全と中枢性睡眠時無呼吸に対しては、重要な試験結果があります。

SERVE-HF試験

SERVE-HF試験では、左室駆出率45%以下で、中枢性無呼吸が優位な心不全患者を対象に、ASVを追加する治療が検討されました。

無呼吸は改善しましたが、使用されたASVによって、全死亡・心血管死亡の増加が認められました。[34]

この結果は、無呼吸の数値を改善することと、生命予後を改善することが一致しない場合があるという重要な教訓です。

ADVENT-HF試験

一方、異なる機器・制御方式を用いたADVENT-HF試験では、無呼吸は改善したものの、主要心血管転帰や死亡率の改善は認められませんでした。この試験では、ASV使用に関連する同様の安全性問題は確認されませんでした。[35]

両試験では対象や機器、試験条件が異なるため、「ASVはすべて危険」「すべて安全」と単純化することはできません。

2025年のAASMガイドラインも、背景疾患や患者さんの臨床像を踏まえた治療選択を重視しています。心不全患者さんでは、心機能、無呼吸の型、機器の適応と注意事項を確認し、専門的に判断する必要があります。[10]

このASVの議論を、一般的なOSAに対するCPAPへ、そのまま当てはめることも適切ではありません。

17.これからの治療は「同じAHIなら同じ治療」から、個別化へ

ここまで見てきたように、睡眠時無呼吸には複数の違いがあります。

同じAHIでも、気道の狭さ、筋肉の反応、呼吸調節の不安定さ、酸素低下の深さ、眠気、心臓の病気の有無は同じではありません。

このため、病気の成り立ちを表すエンドタイプと、実際に現れている症状や臨床像を組み合わせて、治療を考える方向へ研究が進んでいます。[2, 7]

ただし、研究で詳しく測定できる指標が、すべて日常診療で簡単に利用できるわけではありません。精密な生理学的指標だけで治療を決めるのではなく、まず適切な検査を行い、実際の効果と使いやすさを確認していくことが基本です。[6]

治療中の評価も、機器が表示する無呼吸の数だけで終わりません。

呼吸は改善しているか。眠気や生活の質は改善したか。睡眠時間を治療で十分にカバーできているか。使用を妨げる困りごとはないか。

こうした点を確認しながら、治療を調整していく必要があります。

まとめ――睡眠時無呼吸は、喉・呼吸調節・全身への影響を合わせて考える病気

睡眠時無呼吸症候群は、いびきの大きさだけで判断できる病気ではありません。

閉塞性睡眠時無呼吸では、気道の形と筋肉の働きに加え、呼吸調節や覚醒の仕組みが関係します。そして呼吸イベントのたびに、間欠的低酸素、胸腔内圧の変化、自律神経の変動が生じます。これが、高血圧や不整脈、心不全との関係を理解する土台になります。[2, 4]

検査ではAHIが重要ですが、酸素低下、睡眠の状態、症状、持病を合わせて判断します。治療も、単に数字を低くすることだけではなく、症状や生活の質を改善し、その人の病態に合った方法を継続することが目標です。[6, 7]

姫路市のえぷろんクリニックでは、ご自宅で受けられる簡易検査・精密PSG(精密PSGは専門の検査会社と連携して実施)と、CPAP治療・継続管理に対応しています。心不全を専門とする循環器専門医の院長が、必要に応じて心臓の状態もあわせて評価します。いびきや無呼吸を指摘された方、日中の眠気が気になる方はご相談ください。

監修:えぷろんクリニック 院長 松尾晃樹(日本循環器学会認定 循環器専門医)/最終確認日:2026年9月19日 / 医師紹介

参考文献・出典

本文中の番号から、対応する文献をご確認いただけます。文献タイトルを押すと、学会の公式ページまたはPubMedの掲載ページが別タブで開きます。

  1. 日本呼吸器学会ほか監修 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020(出典を別タブで開きます) 南江堂. 2020. 本文へ戻る
  2. Eckert DJ, et al. Defining phenotypic causes of obstructive sleep apnea. Identification of novel therapeutic targets.(出典を別タブで開きます) Am J Respir Crit Care Med. 2013;188:996–1004. DOI: 10.1164/rccm.201303-0448OC 本文へ戻る
  3. Yeghiazarians Y, et al. Obstructive Sleep Apnea and Cardiovascular Disease: A Scientific Statement From the American Heart Association.(出典を別タブで開きます) Circulation. 2021;144:e56–e67. DOI: 10.1161/CIR.0000000000000988 本文へ戻る
  4. Mehra R, et al. Sleep-Disordered Breathing and Cardiac Arrhythmias in Adults: Mechanistic Insights and Clinical Implications: A Scientific Statement From the American Heart Association.(出典を別タブで開きます) Circulation. 2022;146:e119–e136. DOI: 10.1161/CIR.0000000000001082 本文へ戻る
  5. Kapur VK, et al. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea.(出典を別タブで開きます) J Clin Sleep Med. 2017;13:479–504. DOI: 10.5664/jcsm.6506 本文へ戻る
  6. Patil SP, et al. Treatment of Adult Obstructive Sleep Apnea with Positive Airway Pressure.(出典を別タブで開きます) J Clin Sleep Med. 2019;15:335–343. DOI: 10.5664/jcsm.7640 本文へ戻る
  7. Azarbarzin A, et al. The hypoxic burden of sleep apnoea predicts cardiovascular disease-related mortality: the Osteoporotic Fractures in Men Study and the Sleep Heart Health Study.(出典を別タブで開きます) Eur Heart J. 2019;40:1149–1157. DOI: 10.1093/eurheartj/ehy624 本文へ戻る
  8. McEvoy RD, et al. CPAP for Prevention of Cardiovascular Events in Obstructive Sleep Apnea.(出典を別タブで開きます) N Engl J Med. 2016;375:919–931. DOI: 10.1056/NEJMoa1606599 本文へ戻る
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